最近の日本人は落ち着きがない

最近電車に乗っていて思うのですが、落ち着きがない人が増えたように思います。

ゴソゴソガサガサ、やたらとカバンを探し回って電車に乗っている間中、何やら腕を動かしています。

確かにスマートホンの影響はあるでしょう。じっとしていられないのはSNSの影響もあるでしょう。

しかし、化粧をし始める女性がいたり、やたらと読みもしないのに新聞のページめくり続けている男性を見るにつけ、何らかの病気なのではないかと思えてきました。

おそらく、精神科の先生に言わせると何らかの病名を無理やり付けるでしょうから、医学的には病気には違いないと思いますが、それ以上に社会的に深刻な症状なのではないかと思えてくるのです。

新聞には学校や裁判所や刑務所や政治の舞台での、相変わらず改善の兆しがない不毛な争いが絶えませんが、その程度が下がってきているのも同時に感じます。

要するに人間の生命力と言うか、生きる力が衰えてきているのではないかと思います。

生活をする最低限は、それほど苦労しなくてもなんとかなる。昔なら、上を目指さなければいつまで経っても貧乏だったのが、社会保障もあって最低限は確保できるようになったわけです。

その最低限だって、飯を食ってその上パチンコまでできるという、二昔前ならかなり苦労を伴わなければ到達しないレベルに、何もしないでもたどり着くわけです。

極楽です。何もしない人が増えるのはあたりませです。

なぜそうなってしまったか?

社会科学に進歩がないからです。

ここ数十年社会科学には進歩が全くありません。そろそろ社会科学が科学らしい進歩を見せないと、人類が誤った道を進むでしょう。

自然科学に数十年間進歩が着実にあったかどうかも定かではありませんが、社会科学に嘘でも進歩したように見える程度には変化があっても良いのではないでしょうか?

健康保険の被扶養者検認は面倒だがワレモノ

今年も忘れたことにやってくる、健康保険の被扶養者検認作業。

健康保険の被扶養者であることを証明するだけで、どうしてこんなに面倒なことになるのか、いつも疑問に思っておりました。

マイナカードで便利になるというのなら、真っ先にこの検認作業を自動的にできるようにして欲しいものです。

いやっ、それは無理でした。まず健康保険がマイナカードに紐付けられて初めて検認作業に付す事ができるので、まだまだマイナカードはそこレベルに達していないということのようです。

しかし、検認作業はけっこうシビアというか融通が利かないと言うか、そもそも健康保険事業者によって被扶養者の資格条件が微妙に異なっています。

健康保険はいざとなったら最後の受け皿に国民健康保険がありますから、あくまでその他の健康保険はあればベターといったオプション扱いになっている関係で、けっこう好き勝手な被扶養者の条件を設定しているケースがあります。

ですから被扶養者に検認されるかどうかは健康保険の担当者次第、被扶養者になれるかどうかは客観的な判断で決定するとは言い難い状況です。

その結果、扶養家族が被扶養者として健康保険に加入できるかどうかはやってみなけれ分からない場合が多く、加入できた健康保険がどこになるか最後まで分からない可能性が高いのです。

マイナンバーカードの健康保険への紐づけといっても、健康保険の加入状況が毎年のように変更されていては、いつまで経ってもマイナカードは健康保険証として利用する確実な方法ではなくなるでしょう。

これまでの健康保険証でさえ、なかなか新規発行や退職などによる返却が速やかに行われることは困難でしたから、その後から手続きを行うマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになるまでに相当な時間を要するでしょう。

政府のデジタル化を進めるには、まず無駄な手続きの廃止や簡略化を10年ぐらいかけて十分に行う必要があると思います。

現状の面倒で複雑な手続きをそのままデジタル化しようとすれば、システム化によってかえって修正・変更ができない「動かないコンピューター」ができるだけです。

「急いては事を仕損じる!」

一度立ち止まって周りをもう一度よく観察した方が良いのではないでしょうか?

WordPressの100年プラン

WordPressから100年間維持できるブログシステムが発表されました。

WordPress本体とドメイン、サーバー一式が100年間保証されて554万円らしいです。

費用は1年あたりで5万円と少しですから現実的に見えますが、逆に将来がよく見えないので、将来に渡って現実的かどうかは誰にも分かりません。

思い起こせば「100年プリント」と称して、写真の印画紙の耐色性を改善したものが開発されましたが、今や印画紙を100年間保存するという行為にあまり価値がなくなっています。

人生100年はなかなか超えられないので、100年間保証するところに意味があるのでしょうが、普通に考えて100年後にまだWordPressでサイトを作っているのかという疑問が湧きます。

実際どうなっていくかではなく、現在は100年間続くだろうと考えているという安心感がありがたい人もいるのかもしれません。

心配なのは、このような普遍的な存在を謳うようになると、その後あっさり消え去ってしまう製品が過去にいくつもあったことです。

世界中のインターネットサイトを提供しているCMSとして、WordPressが長らくシェアトップに君臨してきましたから、そろそろ新勢力が台頭してきてもよい頃です。

コンテンツを管理するだけでなく、コンテンツの生成を自動的にAIで行い、管理しながら自ら成長もしていくようなシステムができても良さそうですが、そうなってくると全く人手が必要なくなってしまうかもしれません。

つまり、これまでとは全く異なったインターネットの提供が始まるのかもしれません。

WordPressの100年版は、そのようなインターネットの嵐の変革前、無風状態の今だけの安らぎのニュースのような気がします。

長い下り坂と自動フェードアラーム

兵庫県芦屋市にある芦有道路は、六甲山を一気に上るために勾配がかなり急です。

そこを最近下りでブレーキが効かなくなって事故が多発しているというニュースです。

最近は前後輪とも放熱性の良いディスクブレーキを装備した車が増えたせいか、以前ほどブレーキのフェードに気を使うことはなくなりました。

また一般に自家用車はほとんどがオートマティックになってしまって、エンジンブレーキについてあまり理解がない運転者も増えているのかもしれません。

関東と違って京阪神は結構山坂がきついところがあって、慣れない人が運転しているとブレーキを多用してフェードを起こすことがあります。

エンジンブレーキを意識して使うこともあまりありませんから、気がついたときには手遅れになっているということも起こり得ます。

プロのドライバーでさえ、最近はオートマティックの普及とともにエンジンブレーキを積極的に使える人が減ってきています。

カーナビで山道に入るとカーブが連続する旨知らせてくれたりしますが、同時に下りならエンジンブレーキを推奨するような注意も必要かもしれません。

しかし、すでに「エンジンブレーキって何?」みたいな人が多いのではないでしょうか?

自動ブレーキが装備されていると入っても、それはブレーキが効くことが前提です。

色々な安全装置が装備されていますが、意外とブレーキの温度を検知してフェードの危険性を回避する機能が必要だったのかもしれません。

「自動フェードアラーム」

機能は簡単ですが、安全性確保には必須と言えるでしょう。どうしてこれまでなかったのか不思議なぐらいです。

ぜひ自動車メーカーに検討していただきたいものです。

軽量発泡コンクリートの寿命

イングランドの教育機関で、建物に使われているRRAC(強化軽量気泡コンクリート)が強度不足で建物が崩壊する恐れがあり、一部の建物の使用を禁止しているそうです。

寿命が30年と言われていて、長年の湿度によって鉄筋が錆びたり、コンクリートの強度が低下するために、建物全体の強度が不足する場合があるということです。

確かに日本で実績のあるヘーベルハウスも、必ず10年ごとの外壁の塗装が必須になっていて、内部が気泡でスカスカであるため、塗装に切れ目があると雨が入り込んで駄目になると言われています。

本来鉄筋コンクリートはそれほど鉄筋が雨にさらされることはなく、コンクリートがアルカリ性になるため鉄筋が錆びにくいとされていますが、軽くしたり断熱性を持たせるために気泡化したために、鉄筋が雨に晒されやすくなってしまうのでしょう。

鉄筋コンクリートが50年の寿命と言われていて、軽量発泡コンクリートが30年ならそれなりかなと思いますが、塗装によるメインテナンス頻度が寿命に及ぼす影響が大きいため、一概に30年で使えなくなるということはないかもしれません。

日本も高度成長時代なら、鉄筋コンクリートの寿命が50年なら十分なように感じましたが、経済が停滞すると50年ごとに建て替えることは経済的に無理であることを痛感します。

建物やインフラは造っておしまいではなく、その後のメインテナンスが重要です。

スクラップ・アンド・ビルドが当たり前だった日本経済も、もはや昔!

これからは何事も持続できるメインテナンスのことも考えて、計画を建てなければならないと思います。