天然水(ミネラルウォーター)

ミネラルウォーターの売上で、サントリーの天然水がダントツの一位で、その他のブランド蹴散らしているというニュース。

あえて蹴っているわけではないでしょうが、サントリー以外のメジャーブランドが手を抜きすぎているような気がします。

キリンアルカリイオン水は発売当初は好んで購入していたのですが、知らぬ間に採水地が岐阜市の工業団地の中に変わっていて、それと同時に味が単なる雨水に変わってしまいました。

六甲のおいしい水も、発売当初は澄んだ味で水道水とは明らかに違っていましたが、ある時から急に味が水道水と変わらなくなり、500mlボトルは六甲山の水脈だったのに、2リットルボトルは神戸西神ニュータウンの工業団地の地下水になってしまいました。

天然水は地下水に変わりはないですが、長い年月をかけて岩石を浸透して湧き出たところに価値があるわけで、普通の住宅地の地面に染み込んだ雨水が数日の後に地下水となったものをポンプで汲み上げても、水道水と味が変わるはずもありません。

そういう意味では、軟水に分類される日本の天然水はそれほど雨水と違わないのかもしれませんが、要は程度問題で、やはり山に降った雪や雨が源流になっていると天然水にふさわしいと言えるのではないでしょうか。

以前韓国の慶州に行ったときに、甘露水と言って自然に湧き出た水があったのですが、ありがたく飲用したところ完全に食中毒になってしまったことがあります。

天然水と言えども病原菌には注意が必要で、その点水道水が一番安全だというのもうなずけるところです。

最近は日本の水源地もなかなか保全が困難になってきているようですし、中国人が水源を買い占めているというニュースもあります。また世界中の天然水の水源で干上がっているところもあります。

日本にいると水はどこにでも溢れているような錯覚がありますが、自然はお金をかけて積極的に保全しないと守れない世の中になってきています。

年金の配偶者控除申告書の異常

最近は色々な控除制度の不正が目立つからか、配偶者控除の申告が以前にも増して厳しくなっております。

健康保険の配偶者控除等は以前はもっといい加減だったのですが、最近は配偶者の所得証明書や給与明細を提出するなどの手続きが厳格になってきました。

そもそも配偶者が追加されても健康保険料が変わらないところに問題があるような気もしますが、一旦決めたルールはなかなか変えられないのが日本の悪いところであります。

また所得税控除、給与控除、健康保険控除それぞれに配偶者の所得制限が異なるのも、いかにも役所の仕事を無理やり増やそうとしている感が満載で、そろそろこの辺りの古い時代のルールにメスを入れる時期がきているのではないでしょうか?

そのあとからマイナンバーカードを導入した方が、余程すんなりと普及させられるだろうと思います。

ところで今日の本題は、年金の配偶者控除申告書の出来損ない具合が半端ないということ。

配偶者の年収に応じて配偶者控除の可否が決まるのですが、年金をもらっていないのに年金をもらっていることが前提になっていて、昨年の申請によって決め打ちで丸印が印刷されています。

しかもどう説明書を読んでも記載内容がおかしいです。

本来配偶者控除ができるかどうか、受け取っている年金や給与所得をそれぞれ記入できれば良いものを、肝心なところを端折ってしまっていて意味が分からない書類になっています。

これが全国の年金受領者に配られているのですから、日本の教育レベルが低下していると嘆く教育関係者が多いことも頷けます。

そう言えば米国の手続関係にも同じような論理性に欠ける書類が多かったのですが、これも教育レベルが関係しているとしたらさも当然ということでしょうか。

要するに世の中の手続きが意味もなく複雑になっていて、それは素人の民衆から税金をせしめるために必要だったのかもしれませんが、今となっては単に面倒臭さだけが残っていて、デジタル化にも支障を来たしているということなのでしょう。

どこかで制度の簡略化を真面目にやらずにこのままの制度で無理やりデジタル化を進めると、日本中に「動かないコンピューター」を量産することになるでしょう。