最近電車に乗っていて思うのですが、落ち着きがない人が増えたように思います。
ゴソゴソガサガサ、やたらとカバンを探し回って電車に乗っている間中、何やら腕を動かしています。
確かにスマートホンの影響はあるでしょう。じっとしていられないのはSNSの影響もあるでしょう。
しかし、化粧をし始める女性がいたり、やたらと読みもしないのに新聞のページめくり続けている男性を見るにつけ、何らかの病気なのではないかと思えてきました。
おそらく、精神科の先生に言わせると何らかの病名を無理やり付けるでしょうから、医学的には病気には違いないと思いますが、それ以上に社会的に深刻な症状なのではないかと思えてくるのです。
新聞には学校や裁判所や刑務所や政治の舞台での、相変わらず改善の兆しがない不毛な争いが絶えませんが、その程度が下がってきているのも同時に感じます。
要するに人間の生命力と言うか、生きる力が衰えてきているのではないかと思います。
生活をする最低限は、それほど苦労しなくてもなんとかなる。昔なら、上を目指さなければいつまで経っても貧乏だったのが、社会保障もあって最低限は確保できるようになったわけです。
その最低限だって、飯を食ってその上パチンコまでできるという、二昔前ならかなり苦労を伴わなければ到達しないレベルに、何もしないでもたどり着くわけです。
極楽です。何もしない人が増えるのはあたりませです。
なぜそうなってしまったか?
社会科学に進歩がないからです。
ここ数十年社会科学には進歩が全くありません。そろそろ社会科学が科学らしい進歩を見せないと、人類が誤った道を進むでしょう。
自然科学に数十年間進歩が着実にあったかどうかも定かではありませんが、社会科学に嘘でも進歩したように見える程度には変化があっても良いのではないでしょうか?