WordPressから100年間維持できるブログシステムが発表されました。
WordPress本体とドメイン、サーバー一式が100年間保証されて554万円らしいです。
費用は1年あたりで5万円と少しですから現実的に見えますが、逆に将来がよく見えないので、将来に渡って現実的かどうかは誰にも分かりません。
思い起こせば「100年プリント」と称して、写真の印画紙の耐色性を改善したものが開発されましたが、今や印画紙を100年間保存するという行為にあまり価値がなくなっています。
人生100年はなかなか超えられないので、100年間保証するところに意味があるのでしょうが、普通に考えて100年後にまだWordPressでサイトを作っているのかという疑問が湧きます。
実際どうなっていくかではなく、現在は100年間続くだろうと考えているという安心感がありがたい人もいるのかもしれません。
心配なのは、このような普遍的な存在を謳うようになると、その後あっさり消え去ってしまう製品が過去にいくつもあったことです。
世界中のインターネットサイトを提供しているCMSとして、WordPressが長らくシェアトップに君臨してきましたから、そろそろ新勢力が台頭してきてもよい頃です。
コンテンツを管理するだけでなく、コンテンツの生成を自動的にAIで行い、管理しながら自ら成長もしていくようなシステムができても良さそうですが、そうなってくると全く人手が必要なくなってしまうかもしれません。
つまり、これまでとは全く異なったインターネットの提供が始まるのかもしれません。
WordPressの100年版は、そのようなインターネットの嵐の変革前、無風状態の今だけの安らぎのニュースのような気がします。