お酒の(贋作があるから)美術館か?

最近、都会の人通りが多いところに急に増えてきたのが、「お酒の美術館」というお店。

おそらくフランチャイズでしょうから、飲食スペースは店ごとに違うかもしれませんが、慌ただしく電車に乗り降りする人の流れを見ながら仕事帰りに一杯飲むというのは、あまり落ち着かないのではないかと思ってしまいます。

どうやら古い年代の洋酒がメインのようですが、勤め帰りの一杯なら別に現行の洋酒でも良さそうなものですが、そこが美術館の名前を冠する所以で年代物の洋酒を売りにしているようです。

そもそもウィスキーなどの洋酒は樽に何年も寝かしておく事が多いですから、さらに古い年代のものを提供しなくても良さそうなものですが、何らかのスペシャル感を出すためにはヴィンテージものだということが必要なのでしょう。

ただ、最近はウィスキーの人気と品不足で偽物がたくさん出回っているそうですから、本当に味の違いが分かる人以外はあまり高級なものに手を出さないほうが良いかもしれません。

イタリアレストランで、イタリア産のミネラルウォーターが開栓した状態で出てきたらほぼ水道水ですし、ウィスキーのボトルの場合、シールされた栓がしてあっても中身は別物といったことがよくあるそうです。

もちろん違いが分かる自信があれば問題ないでしょうが、ウィスキーはもともとメーカーが熟成感を出すためにカラメルや糖分を使うこともありますから、何をもって本物と称するかが分からないところもあります。

まあ「美術館」を名乗っているということは、美術品にも贋作があるということを示唆しているのかもしれません。

勤め帰りの一杯は、何も考えずにアルコールに酔うことさえできれば、それで十分なのかもしれません。

香川県の海外旅行費用について

別にこれまでなら特に問題なしとされていたのでしょうが、これほど国内の景気が悪いときに、県民の税金を使って南米や北米に行く必要があるのでしょうか?

なぜ北米もコースに入れるのでしょうか? 南米だけでは観光地が足りないのでしょうか?

「いやいや、県会議員や県知事には最新の海外の状況を知っておく必要があるから、海外研修に行かねばならないんだよ!」という輩がいそうですが、それならそれに相応しい現地語か、少なくとも英語が不自由なく喋れる人材が1人か2人で行けばよいでしょう。

知事ほどの人なら、英語ぐらい流暢に話せるべきです。修学旅行ではないんどすから、知事一人で行けばよいのです。

知事が県会議員と同行者を10名以上引き連れて、参勤交代をやっている場合ではありません。

言葉も喋れない知事や県議が行っても観光するしかやることはなく、しかもそのためにお付きの人も通訳も帯同するというのですから、観光旅行に税金の無駄遣いをしているという指摘は正しいです。

一般の企業でそんな高みの見物海外旅行をしているところはありません。あったらとっくに会社が潰れているでしょう。

知事や県議が行くから、やれビジネスクラスや高級ホテルという話になってしまうので、英語の達者な下っ端が1人で行けば、エコノミークラスとエコノミーホテルで経費は20分の1で済むでしょう。

いい加減まともな出張報告もできない海外観光旅行はやめるべきです。

海外視察をしたら速やかに広報に出張報告書を公開し、税金に見合った視察であったかを県民に判断を仰げばよいのです。

今、香川県がニュースになっていますが、全国どこでも同じようなもので、英語ができない人が通訳を連れて海外に行く時点で観光旅行と言われても仕方がありません。

とっとと香川県民は無駄な県税の使い道を閉ざして、本当に必要だというのなら全て自費で行ってから、その研修の効果を示してその価値に見合った経費を還付するようにするべきです。

日本は腐った税金の使い方ができるほど、潤沢に税金を集められるわけではありません。

富士通本社の移転

まあ別に関係がない会社の本社がどこに移転しようが構わないのですが、東京の繁華街にあった本社が工場の隣に移転するというのが、よくあるブームが去った企業によくあることなので、これも日本の経済が停滞していることの一つの現われなのかなと思ってしまいます。

もちろん在宅勤務の普及も影響はあるのでしょうが、栄華を誇った企業が東京のビジネス街にこぞって本社ビルを建設していたことが昨日のことにように思えます。

実質的に本社機能と言えばコストがかかるだけで、会社の機能としては無駄なもの。売上や利益には貢献しません。

そこをいかにコストを抑えるかが経営の基本のはずですが、どうしても本社を華美にしてしまうのが世の常です。単なる見栄です。

本社が立派でないと信用されないなどというのは言い訳で、機能的に必要以上の本社の箱は無駄なコスト以外の何物でもなく、信用は建屋に付いてくるものではありません。建屋が信用につながるのは抵当権を付けるときだけです。

工場や研究施設は業務を行うために必要ですから、機能を優先して立派に見える装飾は必要ありません。本社は機能がないからこそ華美になりやすいのでしょう。

海外の企業は、それほど本社の建物が立派であるわけではありません。

流石にアップルやグーグルぐらいになってくると、大学のキャンパスと見紛うぐらい広いことはありますが、建物が大きく立派なのは日本と中国の企業ぐらいではないでしょうか?

さらに言えば、日本の地方自治体の庁舎の県庁や市役所は立派すぎます。

何も建物で立派感を出さなくても、人口や物産でその地方自治体がどのような立ち位置であるかなどは判断できますから、もっとコストを抑えた庁舎で賄うべきです。

兵庫県が県庁舎の耐震性がないということで、建て替えを検討しているということですが、ぜひ新進気鋭の県知事の権限で、新時代に向けた機能重視で華美にせず、県民の支持を得るリーズナブルな庁舎を提案していただきたいものです。

自転車ヘルメットは安全か?

秋の全国交通安全運動が始まっています。

普段はあまり見かけないお巡りさんが、交通安全を啓蒙するために駅前でパンフレットを配ったりするおなじみの行事です。

最近は比較的交通に対する意識が高まっていて、高齢者による事故の増加や新しい乗り物によるトラブルなどが話題になることが多くなっています。

自転車のヘルメットも、罰則はないにしても使用を強く推奨されるようになりました。

ただヘルメットを被った自転車を見ると、かえってそのすぐ横を追い越そうとする自動車が増えるという研究があり、ヘルメットをかぶることが安全に結びつくとは限らないようです。

以前、自動車にエアーバッグが採用され始めた頃、エアーバッグの快適さを体験したいと思う人いた事を思い出しました。

その後、エアーバッグは思ったほど柔らかくて快適なものではなく、顔がズル剥けになって悲惨なことになるという噂が飛び交って、体験したいという人はいなくなりました。

ヘルメットも似たところがあって、これで少々コケようが事故を起こそうが、頭が守られていれば平気だと安心して乱暴な運転をする人が出ないことを願いたいです。

ヘルメットを被っていても、うまい角度で障害物にぶつかるとは限りませんし、時速10Kmや20Km程度で自分でコケた場合には有効でも、それ以上の速さや自動車相手だとヘルメットは気休め程度にしかならないかもしれません。

ましてや自動車が、ヘルメットを被ったサイクリストに幅寄せをするようなら、安全性が高まる保証はありません。

お守り程度の効果があると考えて、まずは法規を守った安全運転を心がけるようにしたいと思います。

80年代のアメリカと今の日本は似ている

80年代のアメリカ(合衆国)は悲惨でした。

経済的にも政治的にもまったく良いところがなく、50年代、60年代に謳歌した経済の優等生のような面影はまったく消え失せていて、政治家も企業もやることなすことすべてが裏目。

街にはボディーに穴が開いた車が煙を吐きながら右往左往し、ヒッピーとも浮浪者とも区別がつかない若者がたむろしていました。

当時、アメリカで唯一光っていたのは自動車産業でした。

いくら落ちぶれかけていたとは言え、御三家と言われたGM、フォード、クライスラーはアメリカの繁栄と富の象徴だったのです。

しかし、そのアメリカ製の車は品質が悪く、ドアのノブはすぐ外れるし、エンジンはすぐ止まるし、ディーラーのメインテナンスはお粗末だし、自動車保険の支払いは渋り倒して、自動車産業自体が過去の栄光にすがるだけで倒れかけていました。

今の日本を見てみると、トヨタ以外に世界で戦える自働車メーカはなく、車検やメインテナンスはでたらめで、おまけに自動車保険は穴だらけ。

まさに80年代のアメリカをそのまま映しているように見えます。

アメリカも、当時学生が集っただけのサークルだったアップルやグーグルが、その後時流に乗って世界の富を独占する存在になりましたから、それと同じように日本もスタートアップと呼ばれる企業が成長することを期待しますが、期待するだけでは思うように成長しない可能性があります。

是非とも、国家の運命を賭けて近い将来の日本を背負っていけるような有望な企業を探り当てて、国家を上げて支援できるような施策を繰り広げていただきたいものです。