合成甘味料は危険か?

最近、合成甘味料の危険性を訴える海外の論文が話題になり、日本でも合成甘味料が入った食品についての議論が活発になってきました。

特に熱中症予防に飲み物が欠かせない時期ですので、スポーツドリンクなどの含まれる甘味料に注意を促す記事が多くなりました。

あるいはチューハイなどのアルコール飲料でも、合成甘味料が使われたものが多くあります。

1960年代後半に合成甘味料に発がん性が認められたとして、チクロが話題になったことがありました。当時は菓子や飲料に大量に使われていたようですが、内容物の表示義務がなかった時代ですから、ほとんどの人は自分が取得している事に気づいていなかったように思います。

その後、新しい合成甘味料が続々と開発されてきて、その危険性が叫ばれながらも継続して使用されてきました。

今回、改めて危険性が明らかになったのですが、どの程度使用が制限されるでしょうか?

元来、スポーツドリンクは当分の補給が目的の一つですから、合成甘味料は不要に思いますが、コストの関係から甘みを増強する必要があるのでしょう。

以前スポーツの後、限界近くまで喉が渇いて空腹のとき、自動販売機で目についたダイエットコークに手を出して、ひどい目にあったことがありました。

体は糖分を要求していて、味も甘さが十分あるのに血糖値が上がらないという矛盾に、体が悲鳴を上げていたのでしょう。

甘さがありながら、その甘味の正体がないのは、ダイエットにおいても却ってリバウンドなどの矛盾を起こすようですから、砂糖にも害はあるとしても、まともに糖分を補給した方が、健康には大きな害を来すことはなさそうです。

最近は、チューハイにもドライタイプは甘味料なしのものが増えてきました。

合成甘味料は変な後味が残ることがありますから好んで飲んでいますが、合成甘味料の害よりもアルコールの害の方が顕著になることがないように、飲み過ぎには注意が必要です。(自戒を込めて!)

LGBTQと分けて考えよう

最近のニュースで、男女が分かれている競技でトランスジェンダーの参加はフェアかどうかとか、心の性と体の性のどちらを優先してトイレや公共浴場を利用したら良いかなどの議論が目立ちます。

その中ではまだ結論がはっきりと出ていないものが多く、更に多くの議論が必要だということに気付かされます。

どちらかと言うと、色々な考えがあってそのすり合わせをしていると言うより、考え方の前提が様々であって、そもそも議論に至る前に噛み合っていない感じがします。

スポーツ競技の場合は公平であるかどうかが焦点になるでしょうし、公共浴場の場合は利用者が互いに安心して利用できることが求められるのですが、それぞれの前提になる考え方に幅がある上に、当事者とそうでない人の間にもかなりの温度差があるように思います。

また、LGBTQと一緒に論じることが多いのですが、LGBTQそれぞれの人たちを一緒に論じることが正しいのかどうかという疑問がつきまといます。

これまでは心と体の性が一致していると決めつけて2種類に分けていたら良かったところが、心と体の組み合わせで4種類になったと言うだけなら、比較的簡単に対応できるのかもしれません。

しかし、実は組み合わせが4通りどころではなく、心と体と性的指向で8通りになり、それ以外に肉体的特徴や心と体にも様々な程度の差があって、そう単純に型にはめてパターン化できるほど単純ではないことが分かってきたという段階ではないでしょうか?

スポーツ競技においては、いくら心と体が女性だとしても、長年鍛えた筋肉があるとフェアでないと言うのも頷けます。

性的マイノリティを表す言葉としてLGBTQと表現するにしても、実際の問題については、もっと細分化して考えていかなければならないように思います。

SF映画で描かれる未来では、男も女も、人間もロボットも、地球人も宇宙人も通りを行き交っていますが、いったい未来の公衆トイレはどうなっているのか知りたくなります。(そもそも未来では誰もトイレには行かない?)

それまでは、知恵を絞って多様化に対応していかなければならないのでしょうね。