日本経済新聞に、自動車保険不正請求事件の舞台になったビッグモーターに損保ジャパンから37人出向していて、その一部はなんとビッグモーターの修理部門の担当部長だった事があると報道されています。
こうなってくれば、今回の不正は損害保険会社の責任が重大になってくるのは必死で、これまでビッグモーターに騙された被害者面をしていた保険会社が、実は事件の当事者としてビッグモーターと結託して保険契約者からお金を不正に巻き上げていたことになります。
事故に保険を使うと、いかにも保険会社がお金を払わされて損をするのではないかと素人は思いますが、保険会社が損をしないように勝手に計算した高い料率を、その後6年にも渡って契約者に払わせることができるのですから、下手をすれば事故の支払いをすればするほど保険会社が儲かることも可能でしょう。
しかも、新たな保険契約をビッグモーターから引き取ることができるわけですから、捏造した事故によって保険会社とビッグモーターはどちらも売上向上でWin-Winの関係です。
過去から保険会社というのは保険料を集めるところは明快ですが、保険金を支払う際に出し渋ることがよくありましたが、こんなところに気前よく保険金を支払っていたのかと思うと、完全に社会の信頼を裏切ったを言えるでしょう。
この際、各保険会社には監督省庁からの出向者を常駐してもらい、徹底的な浄化を行ってもらいたいものです。(監督省庁からの出向者は信頼できるだろうか?)