自動車保険不正請求事件

監督官庁が言語道断と断言する酷い事件です。

顧客から預かった車両にゴルフボールを当ててへこまして、追加の修理を行って売上を水増ししていたとは、よくそんな簡単な手口で保険金が入ったものだと思います。

まあ、昔から修理というのはいい加減なところがありまして、家の修理や家電の修理でも、実際にやっているところが見えないことをいいことに、簡単に直るものも新規購入を勧めるという手口はありました。

自動車に場合は、ガソリンスタンドでボンネットを開けさせて、必要のないパーツや消耗品を交換させる手口はよくあり、もちろん本人が納得していれば問題ありませんが、頼みもしないのにタイヤやバッテリーを交換する羽目になった人も多いのではないでしょうか?

ただ、今回の事件は大手自動車修理工場が引き起こしたこともさることながら、複数の保険会社も絡んでいるところが尋常ではありません。

保険で修理するには、損傷の程度を査定して適正な修理代金を出してから修理に取り掛かるのが常ですが、そんなゴルフボールで付けた傷が故意だと見抜けなかったのでしょうか?

そんな事も見抜けない保険会社なら、誰でもきれいにしたいボディに傷をつければ保険で直せると思うでしょう。そんなに保険会社の査定の目は節穴ではないはずです。

そりゃ素人ではなく、それも自動車修理工場ですから、色々な工具を使うと自然に見えるような傷も可能かもしれませんが、一流の保険会社が総じて騙されるほど見事に事故に見せかけることができるのでしょうか?

ニュースでは、保険会社が問題の修理工場を斡旋していたと言います。

ここは各保険会社の事故査定の記録や支払いの状況を精査して、問題の真相を探る必要があるのではないでしょうか?

保険というのは、必要なときに支払われず、払ってはいけないときに支払われることが多々あります。

今回の事件で、せめて保険会社は騙された被害者側であることを証明してもらいたいものです。

ヤマハがプール事業から撤退?

ヤマハがプールを作っていたということを知らなかったのですが、確かにボートを大きくすればプールになるわけで、水が外側にあるか内側にあるかの違いだけですね。

ただ心配なのはFRP製ということで、以前海岸に捨てられたFRP製のレジャーボートが再利用できないだけでなく、焼却もできない厄介ものだということです。

もっと大型のプールが今後どんどん廃棄処分になったら、その処理コストは結構な額になるものと想像できます。

FRP製のプールは、何らかの衝撃などで傷がついたりへこんだりすると、そこからガラス繊維が綻び始めて、その一部でも体に刺さるとかなり大変なことになるのです。

これほど厄介な材料を大きなプールに使ったのは、後のことは気にしない時代だったから製造できたのでしょうが、資源の再生を最初から考慮しなければならない現代では、到底許せない製品だったでしょう。

学校がメインテナンスが大変な自前のプールを廃止して、民間の施設を使うことが増えてきたのがヤマハ撤退の原因の一つらしいですが、廃棄することも大変です。

学校のプールをそのまま埋めてしまうような処分方法はやめてもらいたいものです。