傘の持ち方

これからしばらくは梅雨で傘を持ち歩くことが多くなりますが、J-CASTニュースに眼科医の傘の持ち方への提言が掲載されています。

眼科医が傘の持ち方を指南する時点で、人の目を突いてしまう危険性があることを伺わせますが、確かにどうしてこう無頓着に傘を振り回して歩けるのだろうと、疑問を感じる人に出くわすことがあります。

日本は雨が多い気候で傘を持ち歩くことに慣れているはずですが、人混みにおける傘の持ち方が相変わらず下手です。

英国紳士は長傘で周りの人を突いたりしないのではなかろうかと。

傘で人の目を傷付けるのなら、傘の設計が悪いと開き直るつもりでしょうか?

先が尖っているのは持っている人なら自明ですから、たとえ設計がまずいとしても、それを見て知って持ち歩く人に責任があります。

「後ろに人がいると思わなかった」とか「傘の先端が目に当たるとは思わなかった」などという言い訳を並べそうですが、このようなことは小学生でも分かることですから、ほぼ故意に危害を加えようとしていると認定されても仕方ありません。

どうも日本人は他人の領域を平気で侵食する傾向があると思います。

島国だからでしょうか、隣国に領土を攻め込まれないためか、自分の体や持ち物の一部が他人に当たっても一向に気にしません。これは老若男女問わずです。

このようなときは、裁判の厳しい判決が出ないとことの重大さに気づかないのが、日本人の常なのでしょう。

マナー以前の問題です。

無意識のうちなら他人に甚大な危害を及ぼしても、自分に責がないという教育を受けてきたのでしょうか?

もう少し自分が周辺にどのような影響を及ぼしているのか、考える必要がありそうです。

  1. 傘の先端が後ろの人の目を突こうとしている!
  2. 振り回した自分のリュックサックの紐が、隣の人の頬をひっぱたいている!
  3. 開いている新聞が隣の人の顔をこすっている!
  4. コックリ居眠りをして隣人に髪の毛ごと委ねている!
  5. かかってきた電話で知らぬ間に大声でほぼ怒鳴っている!
  6. 少しだけと思ってスナックを食べたら強烈な匂いを撒き散らしている!
  7. コーヒーを持ち込んだら急に揺れて溢れてしまった!
  8. そのほか自分では些細なことだと思っているが実は大迷惑なことが、、、

セルフレジの現状

私が利用するスーパーのレジは、支払いだけがセルフのものと、スキャンと支払いの両方がセルフのものがあります。このお店以外で利用するのはフルサービスのお店ばかり。

以前テレビCMで話題になった、カートに載せたままレジのレーンを通り過ぎるとレシートだけが出てくるタイプや、アマゾンの無人店舗でカメラであらゆる方向からスキャンするタイプなどは、実現性が乏しくあまり話題に上らなくなりました。

国産ではローソンやユニクロのフルセルフレジが目立っていましたが、その後普及したのでしょうか?

RFIDを全商品に取り付けて電波でスキャンする方法は、商品のRFIDが重なった場合にどうしても読み取れないことがあると聞いたことがありましたが、その後のRFIDの低価格化やRFIDの商品への取り付けの手間などの問題もあって解決しなかったのでしょう。

実は数年前に、有機半導体を使ったRFIDを開発していたベンチャー企業にいたことがあります。

印刷技術を使って安価にRFIDを作れるということを実証しようとしたのですが、有機半導体で1円でできるようになったとしても、インフラの整備やRFIDをの貼り付け作業のコストを考えると、バーコードスキャンに勝てないというのが当時の結論でした。

今やあらゆる人力が省力化されようとしていて、自動車や電車の運転、銀行窓口や宅配業務など、自動化が進みつつある場面が加速度的に増えています。

昔からスーパーのレジ打ちはパートタイマーの求人が多かったですから、省力化の筆頭に上がるのでしょうが、いくつかの試作品レベルの製品を試しているうちに、現状のセルフレジ程度に収まってきているということでしょうか?

一人で管理できるレジレーンの数を、いかに増やすかということが焦点になってきているようです。

自動化開発の常ですが、最初は完全自動化が簡単に見えて目指してはみるものの、数々の実際の問題を見て初めてことの困難さに気づき、結局半自動化の方策を探ることになるようです。

ここしばらくは、半自動化レジを普及させていくことでいくらかの省力化を目指すことになるのでしょう。

究極の社会は、レジの自動化ではなく、支払いの不要化かもしれません。