ジャニーズ問題の真剣度

一時に比べてニュースになるときのトーンが落ち着いてきた感じがしますが、相変わらずジャニーズの性被害に関するニュースが伝わってきます。

さらに過去に遡って何回かこれまでにニュースとして取り扱われた事件を取り上げたりして、実はずっと昔から同じ問題が継続していた事に気づくわけです。

すなわち、それらの事件報道にも関わらず問題が温存されたまま一向に解決しなかった訳ですが、やっと本人が亡くなられた後になって事件を本当に問題視する姿勢が見えてきたということでしょう。

どうして過去の事件で十分に問題を取り上げて改善してこなかったのかというと、事件の特殊性により真剣に取り上げなかった事があると思います。

今でこそLGBTQなどと表で討論されることも珍しくなりましたが、そのような状況になったのはここ数年のことで、蓋をして誰もまともに見ていなかったのです。

例外と言うことで無視していた。

欧米では80年代から児童ポルノに規制がかけられたりしていましたが、確かにアムステルダムの本屋や文具屋に並べられた絵葉書には、怪しい雰囲気の子どもの絵や写真がたくさんありました。

日本は性に関して奥手というか表沙汰から隠そうとする傾向がありますから、どうしても社会問題として取り上げるまでに時間がかかります。それも数十年単位で遅れている。

ですから欧米に遅れること40年ぐらいで、やっとまともに討議できるところまで国民の意識が追いついてきたということでしょう。

おそらくジェンダーに関してはこれから多くの問題が表面化するでしょうが、一つ一つ目を目を逸らすことなく善悪を判断して、社会の常識となる基盤を作っていきたいものです。

不倫は「悪」かと聞かれたら?

まあ悪とは言い切れませんが、褒められることではなさそうです。ならば普通かと言えば、やはり普通より少し悪い側に寄っている感じですか。

だから品格がある人に出演してもらいたいCMやドラマには、採用しにくいということでしょうか。

しかし、歴史上の人物で恋多き人は男でも女でもたくさんいたようですから、権力や名声がある人なら不倫はつきものだったのかも知れません。

歴史に残る人だからといって人格者である必要はないので、権力や名声、人格と品格、貧富などの間にはそれほど相関がないということでしょう。

品のない権力者はいっぱいいますし、立派な業績がある人が人格者だとは限らないので、芸能人が不倫をしてもそれだけの話し。

でも不倫をした人が家族が和気あいあいとした雰囲気のCMあたりに出演していると、そりゃ違和感がありますし、スポンサーもお断りしたいでしょう。

また不倫は非難されることかどうかと言えば、これもしたい人は非難して、どうでも良い人は無視すればよいのです。このあたりの感覚は婚姻についての考え方の変化が、影響しているかも知れません。

以前は離婚がタブーでしたが今や珍しくないですから、不倫についても近いうちに問題視しない風潮になってくる可能性があるでしょう。

同性婚が議論になる時代ですから、婚姻はあくまで社会的な契約でドライなもの、家族だの愛だの恋愛だのは婚姻とは別のものと切り分けて考えるようになるのでしょうか?

社会の制度が、人々の考え方の変化に追いついていないような気がします。