HDDの破片が3mmあればデータを再現できるいうニュース。
破片が3mmということは3mm角ぐらいのHDDの破片があれば、そこに記録されていたデータが再現できるというお話。
パソコンの世代が代わるたびに古いパソコンが処分されるのですが、ハードディスクのデータを消すのが面倒な場合、HDDの筐体にドリルで穴を開ければOKみたいな認識の方も多いかと思います。
確かにそのハードディスクドライブで読もうとすれば、ヘッドが正常に、つまりジャンボジェットが地上スレスレを飛ぶぐらいにヘッドが磁気面をなぞることができなくなれば、読み取りはできないというのが少し前までの常識でしたが、今はディスク面の破片が3mm各程度あれば読み取ることが可能だということらしいです。
もちろんそんな芸当が安くできるわけがありませんから、価値のあるデータを盗む目的があるような人と盗む価値のあるデータの場合に限るでしょうが、この手の犯罪も生産性が日増しに上がっていきますから、廃棄処分になったHDDはすべてこの手法で読み取られると考えたほうが良いかも知れません。
となると、やはり磁気面に0と1を何回も書きなぐることを繰り返すのが、一番安全なような気がします。
しかし、大量に廃棄ディスクが発生するデータセンターでは、そんなに何度も書きなぐる暇はないでしょうから、いきおいディスクのシュレッダーを施すのでしょうが、3mm以下にするとなると難しいのかも知れません。
個人で使っているパソコンの場合は、それほどまとまったデータがあるわけではありませんが、マイナンバーカードのように国家に集中するようなデータの場合は、ハードディスクの破片に何万人分の健康保険証番号が記録されているかも知れません。
データセンターのサーバの廃棄処理は、以前からいい加減な手続きがまかり通っていましたから、厳重な罰則を含む法律で規制をするべきでしょう。
マイナンバーカードのように1枚で何でも情報を集めてしまうと、今後色々な情報が漏れて犯罪に利用されることが頻発する可能性があります。
マイナンバーカードを普及させるに当たって、デイスクの3mm破片でも情報漏洩が起こらないという証拠を示す必要がありそうです。