米国の大学で、夜間に清掃員が警報がなっている冷凍庫がうるさいのでブレーカーを切ってしまい、結果として冷凍庫に保存していた20年間に渡る研究試料が使えないものになってしまったらしいです。
温度が+/-3度以内に保持されていなければならず、2度上昇したところで警報が鳴り始めたらしいですが、修理が来るまでは大丈夫だろうと警報を鳴りっぱなしにして放置していたそうな。
清掃員はそんなことは知りませんから、警報を切ることだけを考えて無造作に電源を切ってしまったのでしょう。
清掃の方は、そこにどんなものがあって何に注意しなければならないかをそれほど真剣に考えないでしょうから、このような事件が起こるのが嫌なら、清掃は専門性を持った研究員が自らするしかなさそうです。
以前、職場に観葉植物が置いてあって、休日に園芸の業者の方が水を差しに来られていたのですが、ディスプレイにも水がかかっていて、中で火花が散って破損したことがありました。
大型のトリニトロンのブラウン管を使ったものだったので、4000V程度の高圧がかかっているところに水が掛かれば、火花だけで済んだのが幸いだったのかも知れません。
その後、観葉植物はプラスチックの造花に入れ替わり、同様のトラブルはなくなりましたが、最近はセキュリティの観点で部外者が立ち入ることは減っているのかも知れません。
休日や夜間に業者の方が出入りするときは、起こりそうなことはすべて起こるという前提で、徹底的な対策を講じる必要がありそうです。