清掃員の間違い

米国の大学で、夜間に清掃員が警報がなっている冷凍庫がうるさいのでブレーカーを切ってしまい、結果として冷凍庫に保存していた20年間に渡る研究試料が使えないものになってしまったらしいです。

温度が+/-3度以内に保持されていなければならず、2度上昇したところで警報が鳴り始めたらしいですが、修理が来るまでは大丈夫だろうと警報を鳴りっぱなしにして放置していたそうな。

清掃員はそんなことは知りませんから、警報を切ることだけを考えて無造作に電源を切ってしまったのでしょう。

清掃の方は、そこにどんなものがあって何に注意しなければならないかをそれほど真剣に考えないでしょうから、このような事件が起こるのが嫌なら、清掃は専門性を持った研究員が自らするしかなさそうです。

以前、職場に観葉植物が置いてあって、休日に園芸の業者の方が水を差しに来られていたのですが、ディスプレイにも水がかかっていて、中で火花が散って破損したことがありました。

大型のトリニトロンのブラウン管を使ったものだったので、4000V程度の高圧がかかっているところに水が掛かれば、火花だけで済んだのが幸いだったのかも知れません。

その後、観葉植物はプラスチックの造花に入れ替わり、同様のトラブルはなくなりましたが、最近はセキュリティの観点で部外者が立ち入ることは減っているのかも知れません。

休日や夜間に業者の方が出入りするときは、起こりそうなことはすべて起こるという前提で、徹底的な対策を講じる必要がありそうです。

ふるさと納税の問題点

朝日新聞デジタルのニュースで、ふるさと納税の経費が5割を超えているケースが散見されるとして、これまでより厳密に経費を抑える方向で制度を改善すると報道されています。

実際に地方の税金として有効に使われない経費として、寄付金の半分以上が費やされているということで、十分にふるさと納税の趣旨が生きるように変更するということです。

だいたい国が何らかの政策を打つと、それに付随して経費と称する無駄なお金がついて回り、そこにカラスのようにたかる業者だけが儲かる構図が出来上がっています。

新型コロナのワクチン接種の会場の手配をした旅行会社が、実際以上の金額を地方自治体に請求していたり、東京オリンピックの電通絡みの一連の不祥事にも同様のことが言えますが、政府が絡むお金の始末で不祥事がないことの方が珍しいのではないかとさえ思えてきます。

ふるさと納税にしても、納税者である国民と納税先の地方自治体以外は、制度にたかる輩です。

返礼品を供給する業者は、通常の商売の一環なのでしょうが、それ以外のふるさと納税の紹介サイトや事務手続きを代行する業者など、納税のおこぼれを頂戴しようとする業者が一番儲かる仕組みになっています。

確かに国民が各地方自治体に納税を直接するのは困難ではありますが、無駄にはびこる業者を排除するような仕組みが最初から考えられているべきでしょう。

せめてふるさと納税額の8割ぐらいは、有効に税金として使われなければならないような気がします。(その後地方自治体で100%有効に利用できるかという問題もありますが。)

途中に生産性がない階層を多く挟むだけ、無駄な経費が発生します。適正なコストで適正なサービスを提供しているのなら、無駄な経費とは言い切れないという主張もあるでしょうが、それでも半分が経費とは、経費のために税金を払っているようなものです。

ぜひ50%の経費を10%とか20%ぐらいまで落として、支払われた税金のほとんどが税金として使われるようになることを望みます。

パナソニックの若者認知度が7割ですか!

日本経済新聞に若者に対するパナソニックの認知度が、前回より改善したものの、以前7割に過ぎないという記事が掲載されています。

ライバル視されているソニーに比べて、若者における認知度が低いことを問題視しています。

若者が利用するスマホやコンピューターゲームを販売していないので、ソニーと比べると分が悪いのは仕方がないと思いますが、「パナソニック」という会社名が何の会社か分かりにくいという潜在的な問題もあるそうです。

洗濯機や冷蔵庫では相変わらずトップブランドではありますが、最近はこれらの商品に聞いたことがない中国ブランドが増えていたり、冷蔵庫や洗濯機のCMあたりも減っていますから、白物家電ではブランドが育ちにくいのかも知れません。

「松下電器産業」から「パナソニック」に変更されたとき、「ソニック」という部分が「ソニー」に被っていて、ちょっと寄せすぎではないかと思いました。

当時はまだプラズマテレビが期待されていた頃でしたから、AV機器で世界を巻き返す勢いで「パナソニック」という名前を採用したのでしょう。

しかし、量販店でパナソニックというロゴを付けた炊飯器やホットプレートを見ると、「ソニック」のイメージから機械が擦れた音を想像してしまい、あまり良いブランド名ではないなと感じました。

それならいっそのこと「テクニクス」の方が技術優位性があって良かったかも知れません。(「テクノス」などの似た名前が溢れかえっていますが、、、)

面白いのは、若者限定の認知度でテレビメーカーとしてのパナソニックが思い浮かばないということは、若者がテレビを見ないというのは本当なんだなと頷いてしまうことです。

パナソニックは、一時はパナホームや松下電工系の商品に重点を置いていましたが、最近はそれもあまり力が入っていない様子です。

一体どこに向かっていくのかがはっきり見えないのは、消費者だけでなく経営者も同じなのかも知れません。

以前の「松下電器」や「ナショナル」と言っていた時代の、品質と性能に安心できる商品を地道に揃えていくことが、一番認知度向上に有効なのではないでしょうか?

「座席・通路を大柄な乗客のために広くすべき」は差別かわがままか?

ニューヨーク・ポストに、インフルエンサーの女性からの投稿があり、飛行機の通路と座席を大柄な乗客のために広くすべきだとのご提案があったそうな。

現状では太い人に対する差別だとおっしゃる。

多様性が認められるようになり、太っていることも個性であって認められるべきだということらしいです。

別に他人に危害を及ぼさない限りは、太ていても痩せていても個性を主張するのは個人の自由です。

しかし、物理的に制限がある交通機関の場合大きさはコストですから、最低限耐えられるだけのスペースしか与えられないのが常です。

ですから、大きなスペースが欲しければ、通常は上のクラスの搭乗するしかありません。

実際に大きなスペースを用意するのにはコストが掛かりますから、人間の平均に合わせるのが合理的で、それより大きな人は我慢するか2人分予約するしかないでしょう。

逆に体重が半分だから子供料金にしてという大人も出てきそうです。

まあ体が大きいから大きな座席を同じ料金で用意しろというのは、体が大きいので食事を人の2倍出せとラーメン屋で言っているようなものでしょう。

「私は潔癖症でそれは個性なので、両隣の席は空席にしてくれ」なんていうリクエストにも応えなければならないくなります。

それよりも可哀想なのは、その大きな人の隣に居合わせた普通の体型の乗客です。不幸にも太い人の隣になってしまってお見舞金ぐらい欲しいところでしょう。

多様化を認める兆しが社会を平和にするのか、あるいはかえって住みにくくするのか。

「過ぎたれば及ばざるが如し」

駅のコーヒースタンドは流行らないのか?

阪急・阪神電車がかなり積極的に推進していた、駅ホームの影スタンドが撤退するらしいです。

数年前からかなり強引に、駅の空いたスペースにネスカフェのコーヒースタンドを展開していました。

当初は割引付きの回数券につられて利用客はそこそこあったようですが、回数券の期限が切れた頃から、手持ち無沙汰にする店員さんの姿が電車に乗るたびに見えていましたから、そろそろ引け際かなと思っておりました。

コーヒースタンドの需要は、スターバックスから始まってコンビニに飛び火して、その後から駅ナカに展開したのですが、思ったようには行かなかったようです。

スターバックスには、忙しい中のひとときを過ごす空間がありますし、コンビニには昼ごはんやスィーツなどと一緒にコーヒーが必要です。

しかし、駅のホームでコーヒーだけを飲んで暇をつぶすには、10分も待たずに次の電車が到着しますし、ただコーヒーだけではいくらスマホがあっても手持ち無沙汰で、日本人にはそれほどカフェイン中毒が溢れていなかったということでしょう。

大きく当てが外れたということでしょうが、組んだ相手がコーヒー専業のネスカフェだったのも不運だったのでしょう。

他に提供するファーストフードなどがあれば、朝ごはんの代わりに利用する人もあったでしょうし、おやつのスィーツなどで話題になるようなものが提供できれば、また違った展開になったのかも知れません。

熟練のコーヒーマイスターが入れるのでもなければ、自動販売機とあまり変わらず、確かにコーヒースタンドのあとには自動販売機が2台並んで設置された駅がありました。

海外では街角にコーヒースタンドがあって、常に人が入り乱れて賑わっているイメージがありますが、忙しく電車が到着する日本の駅では、コーヒーを飲むスタイルと一致しなかったのかも知れません。

では、なぜ立ち食いそばが駅にあるのかって?

コーヒーはなくても困りませんが、腹が減った時の早食いそばは必然なのです。