近頃、世間のいろいろなところで「ナントカハラスメント」騒ぎが巻き起こっています。
いわゆる社会的あるいは物理的に閉鎖的な状況では、余程の人格者でない限りは何らかのハラスメントに及んでしまうのでしょう。
元来、権力者になる人は我儘で暴力的であることが多いです。
我儘で暴力的であるからこそ、そのような立場を手に入れることができた訳で、権力者になった途端、道理をわきまえた品行方正な人に様変わりするなんて都合の良いことは起こりません。
古今東西、歴史的な高名な人には必ずや闇の部分があったようですから、犯罪ぎりぎりの手を使って成り上がった権力者が、その後も犯罪ぎりぎりの手で権力をむさぼり食うのは当然かも知れません。
ただ、前世紀なら許されたことでも、21世紀になってついに許されなくなってきたということでしょうか。
芸能界や映画界、政治の世界はもともと人目につく活動をしていますから、どうしてもハラスメントが目立ちますし、ニュースになりやすい傾向があります。
しかし、少しでも力関係があるところでは、職場でも学校でもどこにでもハラスメントのネタがありますから、国民全員が人格者で埋め尽くされるまではハラスメントは消えることはないでしょう。
本来、人間の営みには力関係は必要なく、お互いにイーブンの立場で取引なり協力関係にあるべきです。
もし、権力者が自分の立場を利用して、自分に許された特権を使って何らかの便宜を与える代わりに、弱い立場の人に何らかの暴力(ハラスメント)を振るったとしたら、自分の立場の私的利用、つまり使い込みに他なりません。
自分の立場は業務を執行するために必要だからあるのであって、その立場の人が自分の私利私欲を満たすためにあるのではありません。
つまりハラスメントは贈収賄と同じぐらい深い罪であり、一発即退場になるべき犯罪なのです。
人間は自分の権利は必要以上に主張しますが、義務は半分ぐらいしか果たしません。
それほど哀れな動物であるからこそ、法によって正さなければならないのです。
最近電車内で「痴漢は犯罪です!」と呼びかけているように、「パワハラは犯罪です!セクハラは犯罪です!モラハラは犯罪です!カスハラは犯罪です!、、、」と叫び続けなければなりません。
最後に一言、「権力の私的利用は犯罪です!」