転職すれば賃金が上がるか?

日本人の賃金が上がらないのは、年功序列で定年まで同じ会社に居座り続ける事が原因だと言われています。

定年までいればそれなりの退職金化年金が保証されているので、途中でスキルを磨き直して転職するような、面倒なことをしなくても生活していけるところに問題があるという理屈です。

そこで転職市場をもっと活発にしようとか、定年を45歳にしようとかいろいろ論じるのですが、どれも付け焼き刃的な思いつきを並べただけのように見えます。

日本人の賃金が上がらないのは日本の企業の業績が上がらないからで、転職とは何の関係もありません。

企業の業績を上げるために、必要な人材がどこかに滞っていて回って来ないのなら、転職市場の拡大は急務かもしれませんが、リスキリングや学び直しが同様に必要だというのなら、そんな都合の良い人が転職市場に余っているわけではありません。

根本は時代の要求に答えていない、学校の教育や社内人材開発の問題と言えるのではないでしょうか?

また、転職と言うと従業員に問題があるように思えますが、企業経営者が正しく経営しているかと言えば、かなり昔から怪しいところが多々あります。転職の中には社長を始めあらゆる階層の再教育を兼ねた仕組みがなければならないような気がします。

転職市場を充実すれば、日本の企業経営が立ち直るのか? 日本企業はそれほど社内に人材がいなくて、どこか特定の企業が抱え込んでいるのか? 転職市場には優秀な人材だけが登録されていると期待しているのか?

なんだか、下手な経営をごまかすための言い訳に見えてきました。

今でも活力があって成長を続ける企業なら、転職市場に頼らなくても優秀な人材が集まってくるでしょう。

別に海外から採用しても構わないのですから、国内の転職市場をとやかく言っている時点でその企業は終わっています。

ぜひ労働者も経営者も、自由に羽ばたいていただきたいと思います。

チョコまみれ

今、不二家の「チョコまみれ」にハマっています。

なんのことはないカントリーマアムのチョコレート増量版です。どうもチョコレートを2倍にしたらしいのですが、その結果絶妙な味わいのバランスになっていてクセになります。

チョコレート菓子には昔から色々議論がありまして、明治の「たけのこの里」と「きのこの山」のどちらがチョコが多いだの、ロッテでは「コアラのマーチ」と「パイの実」がどっちだの、グリコのポッキーはどれが良いだの、チョコレート菓子には常にいろいろな論争が沸き起こって参りました。

要するに、クッキーやビスケットに対するチョコレートの割合の黄金比はいくつなのかということですが、これが人の好みや趣向によって様々な意見があるので結論がなかなか出ないのです。

アメリカのウォールマートにSam’s Choiceという一種のブランドがあるのですが、その中にチョコレート量を増やしたチョコチップクッキーがありました。

そのパッケージの製品説明に、チョコチップクッキーにはチョコレートの含有比率の限界があると書かれていました。

オーブンで焼くと固まる小麦粉と、オーブンで熱せられると溶けてしまうチョコレートの比率を間違えると、焼き上がったときに形にならずに流れてしまう、だからチョコレートの含有量には限界があるということでした。

確か60%ぐらいがチョコレート量の限界で、それを超えるとクッキーにならないので、Sam’s Choiceはその限界ギリギリを狙って製造されているということでした。

確かに室温ではソフトクッキーのように柔らかく、しかしチョコレートリッチでとても美味しかったことを覚えています。

チョコまみれは、クッキーにした後から外にもチョコレートがコーティングされていて、純粋にチョコチップクッキーとしてのチョコレート含有量は低いかも知れません。

しかし、食べた感覚ではかなりチョコレート感があって、チョコレート好きには満足できる製品になっていると思います。

「チョコレート好きならチョコレートをそのまま食べたら良いやん」とおっしゃるかも知れませんが、それとはまた違った味わいと食感がたまらないのです。

チョコレート菓子の奥深さは深淵の如し!