インフォシークニュースを見ていると、「企業が社員に求めるITスキル」という記事が目に止まりました。
最近は定年や年金問題(実は企業や政府の手落ちが原因)に絡めて、社員がリスキリングすることが求められています。
リストラや早期退職勧奨が必要になったのは、社員が普段から不勉強だからだと言わんばかりの責任転嫁に他なりません。
ニュースソースはビズリーチということなので信憑性が怪しいですが、なるほど企業が要求するITスキルの結果を見ると、「これはITスキルとは言わんやろ!」というものが並んでいます。
- 1位プロジェクトマネージメント
- 2位データ解析
- 3位セキュリティ
- 4位デジタルマーケティング
- 5位プログラミング
- 6位システムアーキテクト
- 7位デザイン
- 8位WEB制作
これらはスキルでなく職種です。
ビズリーチらしいスキルのくくり方と言えばそれまでですが、これを見たら単に企業に人材が足りない職業を並べているだけで、そのために必要なスキルが何かということに全く触れていません。がっかりします。
ビズリーチが、ITスキルについて何も知らないで就職を斡旋していることが、明らかになりました。
セキュリティやプログラミングを一つにまとめるあたりがあまりにも大雑把。(小学生でもできる。)
このいい加減さで就職を斡旋しているとしたら、就職後に職場との不整合が起こっても当然でしょう。
最近は企業の人事担当者も、もっと会社の技術面の要求を理解しないと人事担当者としては失格だと言われています。
DX人材を獲れと言われても、本当に必要なITスキルが何であるかを理解していない企業人事担当者、更に良くわかっていない人材斡旋担当者。
そりゃそうでしょう。彼らはその経験もないし、ITスキルを知らないし、知ろうともしない。
だから彼らに人生を惑わされないように、就職・転職を目指す人には、自分で企業を見極め、企業と自分の将来が重なって見えるかどうかを判断してもらいたいと思います。