イギリスでも物価高

よく英語の勉強を兼ねて、インターネットでBBCラジオを聞いているのですが、ラジオはテレビや動画に比べて、リアルタイムが最大の特徴で、日本で起こった世界的に注目されている事件などは、日本のテレビニュースよりも早く報道されることも多いです。

BBCが世界の中立的な反応をしているとは限りませんが、どんなニュースが世界で伝えられているかを知るにはよいメディアだと思います。

今日は物価高が話題に上がっていて、電話で市民の声をインタビューしていて(というか単に電話をしていて)、生々しい市民の声が聞けて、しかもラジオですから忖度なしの本気の迫力があります。

最近のマツコの知らない世界でも言っていましたが、これほど色々なメディアが登場してくる中で、ラジオほど速達性、独自性、マニア性、リベラル性に優れた媒体はないのではないかと思います。

テレビや新聞や週刊誌は、それぞれに柵があって、忖度があって、社や担当者の方針があって、それらの条件を十分理解していないと視聴者側が誤った理解をしてしまうことがあります。

その点ラジオは、音声だけの文字通りNarativeなメディアですから、情報の伝達量が映像に比べて少なく、言葉を選んで情報が繊細になる傾向があります。

テレビの場合は、出演者も多く、それぞれをまとめて管理して番組に仕立て上げるためのオーバーヘッドが大きくて、どうしても作りが雑になっているような気がします。

「まあ、こんなもんでよいだろう!」的なある種の限界を感じさせるものが多いです。

ラジオはもともと音声だけの情報ですから、それに込めるエネルギーがすべてパワーとして聴取者の心に響きます。音楽が人の心を動かすのと同じ理屈かも知れません。

話はそれましたが、BBCラジオでイギリス人のおばさんが物価高を嘆いているのを聞くと、日本での物価高も仕方がないのかもしれないと、諦めて納得をしてしまうのでした。