警視庁が家庭で使われているWiFiネットワークへの注意喚起で、定期的に設定が不正に変更されていないか確認せよと言われても、そんなの無理という意見が多いとか。
そもそも初期に設定を自分でしたのかというところから、怪しい人が多いかも知れません。
電化製品などには取扱説明書が付いていますが、ほとんどの人は読まないと言われています。
最近は簡単な両面に書かれた初期設定ガイドのような、最低限行わないと動作しないような操作が書かれたものが同梱されていることがありますが、そんなものは放っといて、まずはACアダプターをつなぐところから始める人が多いのではないでしょうか?
それで動作しない場合はスタートアップの説明を、しかたなく読んで見るという順序でしょうか。
パスワードの変更やその他の設定より、まずは機器がインターネットに接続できることが重要。その後に個人情報が漏洩しようが、ネットワークがハッキングされようが気にしません。
と言うより、情報漏洩に気づくのはだいぶ時間がたってからでしょうし、そもそもずっと気づかないままかも知れません。
考えてみれば、もっと厳重に管理しなければならない企業のシステムであっても、パスワードを使いまわししていたり、そもそも従業員が個人情報を不正入手して売買していたりしますから、家庭のネットワークにセキュリティを期待できるわけがありません。
プライベートなネットワークに相応のセキュリティ対策が施されている割合は、半分にも満たないでしょう。
警視庁の注意喚起にしても、設定が勝手に変更されていることに気づくほど設定の意味を理解しているわけではありませんから、管理画面を眺めて見ても気づかないでしょう。
またWiFiのセキュリティ対策も年々変わっていて、ステルスが推奨されていたと思えば今は無駄だと言われたり、WPSも危険だということで廃止されていたり、暗号化パスワードの桁数も年々増えていって、どこまで理解して対策を講じれば安全かということさえ、誰にも断言できないようになっています。
家の鍵も、時間をかければどんな鍵でも開けられてしまうそうですから、時間稼ぎの効果を期待して、とりあえずは管理パスワードと暗号化パスワードだけでも、できるだけ長いものを設定しておくことが必要でしょう。
後は2~3年ごとにネットワーク契約を更新して、同時に新しいWiFi付きルーターと入れ替えることでしょうか。
それ以上やれと言われても、専門外の人間には無理!