自動車のセカンドブランド

以前、最近自動車の価格が高くなって、なかなか買いづらくなったというお話をいたしました。

90年代の初めの頃なら、ファミリーカーと言われたカローラやアコードなどは、100万円から150万円も出せば十分な装備がついたものが買えたのです。

その後、安全装備と称していろいろな付随装置が付け加わりまして、今やファミリーカーレベルで300万円を出さなければ手に入らないようになってしまいました。

これは、瀕死の米国自動車産業を潰さないようにするための価格統制圧力もあってか、日本の自動車産業も価格をどんどん吊り上げていったことも原因にあると思います。

しかしながら、安全装備と言っても本当に必要なものがどれだけあるのか?

例えば、欧州でエルクテストと呼ばれる過激なドライビングに対する安全性を担保するために、トラクションコントロールが導入されましたが、一体その車の一生のうち何回動作するのでしょうか?

そもそも高速道路の真ん中に野生動物が出てきたり、ダンボール荷物が落ちていたら、変にブレーキを踏んだり急ハンドルを切るより、「エイママよ」とそのまま突っ込めと昔は習ったものです。

今ならトラクションコントロールがあるから、急ハンドルと同時に急ブレーキを踏めというのでしょうか?

テストドライバーの清水和夫氏が、YouTubeでダイナミックセイフティテストと称して、さまざまな自動車の安全性能を試しているチャンネルがあります。

欧州のエルクテストを模して100Km/hで急激に車線変更をする設定がありますが、これはテストドライバーだからできる技で、一般人が急に目の前に出てきた障害物を咄嗟に急ハンドルで逃れて、またもとの車線に加速しながら戻るというような芸当ができるわけがありません。

ですからこのテストで例え車がパスしたとしても、その車に乗った一般ドライバーは慌ててブレーキを踏むことぐらいしかできないでしょう。

そうであれば、確かにABSは安全のために必要かもしれませんが、それ以上の安全装備は過剰と言えるのではないでしょうか?

そこで提案です。

70年代から80年代にソニーの廉価版というわけではありませんが、ソニーと同じ機能をもっと安くしたアイワというブランドがありました。

ラジオカセットやミニコンポが流行した時に、中高生が深夜ラジオを聞いたり、流行曲を録音して楽しんだりするのに十分な機能があり、それを低価格で提供していたのです。

ユニクロにGUがあり、ドコモにアハモがあるように、トヨタにも低価格ブランド、大衆ブランドがあったら良いと思います。(ダイハツはありますが、価格訳ではなく車格で分かれています。)

どうもレクサスやインフィニティやアキュラのような高級路線は、今の日本には向かないように思います。

ドイツのフォルクスワーゲンも、買収したシュコダを低価格ブランドとして活用しているようです。

なぜ自動車に低価格ブランドが必要だと思ったかというと、最近のデータで新車の世代別購入者で、トップが50代~60代だったのが異常だと思ったからです。

本来、いろいろなところに飛び回りたい20代や30代、あるいは子供だできていろいろなところに連れていきた40代が、新車の購入者の大多数になるべきです。

これは自動車の価格が高いだけでなく、賃金の問題や、結婚率の問題など様々な要因を含んでいるでしょうが、まずは低価格ブランドで新たな購買層を開拓してもらいたいと思った次第です。

実質月額の計算は難しい

ここ数年で、以前はブロードバンドの主流であったADSLの撤退が進んでおり、ADSLからのインターネット回線の乗り換えを検討している方も多いかと思います。

数年前までは、光回線への転換の勧誘が頻繁に行われていましたから、その時にすでに光回線に移っている方も多いかと思います。

私の場合は、ADSLの廃止が比較的早かったこともあって、つなぎとしてちょうど1年間無料キャンペーンをやっていた楽天モバイルに乗り換え、無料期間が終わってからも継続しておりました。

当初から楽天モバイルの電波が届きにくい地域で、1~2年の内には電波も強くなてくると期待していたのですが、この2年間で増強されることはありませんでした。

そこで乗り換えようと探したところWiMAXが候補に挙がったのですが、費用がいったいいくらなのか非常に分かりにくい!

それぞれのサイトや比較サイトを見ると、実質月額いくらと書かれているのですが、キャッシュバックや端末費用などが込みになっていたりなっていなかったりして、結構計算間違えが多いです。

かと思えば、最初の1~2ヶ月だけ特別に割引された最低料金を、さもそれがずっと続く料金のように見せかけているプロバイダーも多いです。これだけ不当に安く見せるプロバイダーにあっさり引っかかる人なら、そのまま解約するまで本当に払っていた料金を知らないかもしれません。

それから期間限定のキャンペーンがについて情報が古いものもあり、比較サイトでおおよその金額をつかんだら、プロバイダーのサイトに行って自分で計算して月額を出す必要がありそうです。

「そんなのは面倒だから、比較された中で一番安いところを選べばいいや」という方が多いかもしれません。

自分で計算してもそれほど大きく比較サイトと金額が変わる訳ではありません。せいぜい2~3年の月額で300~500円の違いです。まあ気にするか気にしないかは本人次第ということで。

これからしばらくは実質月額の計算が続きそうです。

よく言った「日本は幼稚なホームルーム」

インフォシークニュース経由で読んだのですが、「有本香の以読制毒」記事でアメリカや中国の国会に比べて、日本の国会は不祥事をあげつらって野次を飛ばすだけの、幼稚なホームルームだと揶揄しています。

まったく的を射たご指摘!

まあホームルームが中学以降だとしたら、小学校の学級会でしょうか? 学級会でも普通はもう少しマシでしょうから、やはり「幼稚」という説明を付ける必要がありそうです。

インターネットラジオのBBCを覗くと、英国の国会中継が流れていたりしますが、それはそれで滑稽劇を聞いているようでありますが、野次は多いものの入れるタイミングが絶妙だったり、ある種のスパイスのように議論の進行を妨げる事はありません。

日本の国会を一度同時通訳で世界中にインターネットで流したらどうなるでしょう?

おそらくそれが国会の議論だと気付く人はおらず、ほとんどの人は議会を模したお笑い番組だと思い込むのではないでしょうか?

その国会で法律が作られて、裁判所はその法律の基で判断するわけですから、日本の判決が幼稚レベルに留まったとしても裁判所には非がありません。

何事も元を断たなきゃだめです。

どうも国会は、国家の重要な事項を議論するところではなく、国会を開催することだけに時間を潰すところだと勘違いしているのでしょう。大きな間違いです。

今、国会で議論と言っているのはほぼ苦情ですから、どこか別の小部屋で分科会にまかせてしまって、本来の議論を本会議場でやってもらいたいものです。

厳選したまともな議員だけで真剣にやってもらいたい。(あれっ、まともな議員が見当たらない?)

自動車にそんな重装備必要ですか?

最近、賃金が上がらないのに物価が上がって、生活がどんどん苦しくなっていると言う話をよく聞きます。

確かに輸入関税が下がったというので、フランス産のワインの値段が下がるかと期待していても、結局関税の値下げ分は反映されずに、円安の影響だけが反映されて値上げされてしまいました。

値上げはなんだかんだ理由をつけて正当化される傾向があります。

ところで、高くなったと言えば自動車です。

よく安全装備が充実したためことが、自動車価格の上昇の理由に挙げられることがありますが、それならば電化製品、例えば液晶テレビなどは大画面になっている割には、価格はかえって安くなっていたりします。

そのために国内の電機メーカーが青色吐息で、以前の繁栄は見る影もありません。

これは大変不思議なことですが、中国や韓国の価格競争に巻き込まれた結果だとしたら、経済競争に負けたとして諦めるしかないでしょう。

ところで、自動車の高機能な装備って、本当に必要ですか?

百歩譲って地図が読めない人にカーナビは必需品だとして、クルーズコントロールや車線逸脱警報、トラクションコントロールやヒルでセントコントロールなど、ほとんど装備されていることを知らない人も多いのではないでしょうか?

もっと言えば、エアコンがあればパワーウィンドーはいらないと思いますし、パワードアーや雨滴センサーワイパーは完全な贅沢品です。

さらにABSも使うことはほとんどなく、これがないと安心して車が運転できないというスピード狂はクルマに乗るべきではありません。

そもそもオートマティックになってから、自動車の車速に対応できない程度の運動神経の持ち主が車を運転するようになったのが大問題です。

いっそこれらの装備をなくした車がどこかのメーカーから出てきて、それでも十分だというユーザーが増えてくれば、これまで当たり前だと思っていた装備が、実はほとんど活用する機会がない過剰なものだったと気づくのでしょう。

安全のための装備は、もっと安く手に入るのではないでしょうか?

モラルの低下と迷惑行為

産経新聞(SANKEI NEWS)に、京都の公衆浴場で毛染めをした観光客によって、その後の掃除が大変だったという記事がありました。

記事ではこれを回転寿司の迷惑行為と同様に、日本人のモラルやマナー意識の低下であると考えるのは早急であると締めくくっています。

SNSの普及によってこれまで表に出なかった醜態が話題になっているだけで、昔から日本人のモラルはこの程度だったということでしょうか?

もうだいぶ前のことになりますが、鳥取の温泉宿で湯船の中で髭をそっている輩がいたことがありました。

露天の岩風呂でひげそりをそのままジャブジャブと洗うものですから、気持ちが悪くなってすぐに出たことがありましたが、やっている本人は悪いことをしている意識は全く無いようでした。

常識を疑うとはこのことです。

最近、通勤時の鉄道が急ブレーキで止まる時に、「前方の踏切で無理な横断があったために自動的に急ブレーキがかかりました」というアナウンスが流れることが増えました。

これなんかも、最近になってATCが進化したため自動ブレーキがかかるようになったから、モラルがなくなって無理な横断が増えたのではないという意見もあるでしょう。

しかし、個人的には本当に日本人のモラルやマナーがなくなってきているのではないかと思っています。

何か境界とかテリトリーとかに関して、ルーズになっているような気がします。元々日本人は欧米人に比べて、他人の領域に無断で入ることに対して意識が低いと感じます。

さらに最近は他人の部屋に土足で入り込むようなことを平気でできるようになったような気がします。

そりゃ国際的に見て低賃金が続けば、人のモラルもマナーも維持できなくなるでしょう。

「貧すれば鈍する!」

3万円を配ったぐらいでは何も変わらないでしょう。