ハード系パン屋さん大はやり

高級食パンのブームが去って、一時は行列ができていた食パン専門店が徐々に少なくなってきました。

最近は、デパートの食品売り場のイベントで売り出していたりして、以前は店頭に列をなしていましたが、わざわざ向こうから売りに来てくれるようになりました。

高級食パンと言っても砂糖やクリームを追加しているので、本来の食パンというよりはデニッシュに近いものです。

菓子パンは甘いから健康に良くないと朝食に食パンを食べていた人が、高級食パンのおいしさにつられて手を出してみたものの、結局は甘いパンであって食パンではない事に気づいたということでしょうか。

小麦粉本来の美味しさを味わうには、小麦粉と酵母と水だけで作るハード系のリーンパン、例えばフランスパンが有名ですが、最近はハード系と言ってもいろいろな具材が入ったものが人気です。

ブーランジェリーと言われる、いわゆる小麦粉から吟味して手作りでパンを焼く店が、デパートやショッピングモールだけでなく、住宅地の街角にも増えてきました。

小規模な工房から作られる手作りパンは、吟味された材料を使ったり趣向が凝っていたりして、いろいろなブーランジェリーを巡るととてもおもしろい出会いがあったりします。

サイクリングでいろいろな街に行くと、必ずその街で有名なパン屋がありますから、そこに寄ってパンを買うと旅行に行ったような楽しみが味わえます。

京阪神のパン屋の有名所は一通り行きましたが、確かに人気に違わず素晴らしいパンを焼くお店がたくさんある反面、どうして評判が良いのか全く理解できない店があったりもします。

中でも端っこが完全に焦げて炭になっているパンや、完全に中まで火が通っておらず練った小麦粉が白いまま残っているパンがあったりします。

人気が出てしまうと、生産が追いつかずに雑な作りになってしまうのでしょうか?

個人や家族経営の小規模な店が多いですから、かえって同じ品質を維持することが難しいのかもしれません。

職人技を感じれるような、ブーランジェリーらしさを保っていただきたいものです。