マイナンバーカードの逆襲

日本人のマイナンバーカードの発行率が、70%とか80%に達しているとかの報道がありますが、いつの間にそれほど発行したのかと思うほど急に増えたような気がします。(この数字は本当か?)

河野太郎デジタル相が音頭を取っていますから、普通の大臣よりは力が入るとは予想していましたが、これほど短期間にマイナンバーカードが普及するとは思いませんでした。

やっとここに来て、、マイナンバーカードの表面からマイナンバーの表示をやめるという計画が発表されましたが、セキュリティ云々について日本政府が以下に疎いかということをまざまざと見せつけました。

しかし普及したと言っても、どこかのスマホ決済でポイントが貰えるから作ったという人が多いでしょうから、日本人の節操の無さは飽きれるばかりです。

もっと端的に、「日本の借金を穴埋めするために、国民の銀行預金やタンス預金を把握したいのでマイナンバーカードをよろしく!」と言ってくれた方が余程潔い!(それでは誰も協力しないでしょうが。)

米国にはかなり以前からSocial Security Numberなるものがあって、Tax Claimには必須ですし就業にも必ず紐づいてきます。

しかし、これは収入に対して適切な税金を納めるためであって、日本のように貯蓄をすべて把握して、日本の国債による借金を国民の貯蓄で穴埋めしようという目的ではありません。(今のところ)

高速道路の財源確保のために、高速料金の無料化を凍結するというニュースがありましたが、マイナンバーカードについても「実は日本国の負債が限界でね、」なんて言う話が、マイナンバーカードの普及率が100%近くになったら出てきそうな気がします。

まだ戦後の超インフレよりましな政策かも知れませんが、いずれにしても日本政府でさえ国債の借金はそろそろ年貢の納め時だと考えているのかも知れません。

国民は、年貢を納めるだけ!

インターネットで情報が飽和した?

相変わらず続いているように見える回転寿司テロですが、日本中でこれほどまでに問題が大きくなっているのに、未だに収束の兆しが見えません。

よくアメリカ映画で銀行強盗をした犯人が、犯行直後にダイナーのテレビでニュースを見て足早に逃げるというシーンがありますが、この回転寿司テロの犯人はニュースを見ていないのでしょうか?

どうも最近テレビや新聞が第一の情報源でなくなったために、ニュースの伝わり方が遅くなった、あるいは日本中に伝わらなくなったような気がします。

あるいは犯人たちが住んでいる界隈の仲間内だけの社会があって、その中で受けたいだけで、日本中を騒がせるつもりはないという感覚があるのかも知れません。

非常に狭い範囲の人のことしか考えられないというか、仲間内だけが社会だと錯覚しているのでしょうか?

今、レストランやファーストフフードでさえ「映え」ねらいが多くなりました。SNSに投稿すと文字通り世界中に知れ渡る訳ですが、自分の仲間に対しての受けだけを狙って同時に公共の目に晒してしまうことを想像できないのでしょう。

以前、「グローバル」がもてはやされたことがありましたが、その全く逆で「ローカル」、しかも「身内」にしか考えが及ばないのです。

インターネットが普及した結果、以前より世界中のニュースが時差なしに飛び込んで来るようになって、溢れる情報に人間の処理能力が飽和して(サチって)しまって、逆に限られた身近なことしか考えられなくなったのでしょう。

これは日本だけに限らず、世界中で徐々に進行していることかも知れません。世論や趨勢を気にすることもなく身内の受けだけを狙うのは、どこかの国と同じだと言えましょう。

インターネットに溢れる情報は、すでに人間の処理能力を超えているのかも知れません。