回転寿司チェーンで様々な不衛生な行為が拡散されたかと思えば、今度はうどんのチェーン店で備え付けの天かすに同様の不衛生な行為を行なったというニュースです。
日本のシステムは性善説が前提ですから、無防備であることが多いです。
アメリカなどはそこら中にタダで飯を食おうとする人(かゾンビか判らない)がたくさんいますから、無防備だと餌食になってしまいます。
テーブルの上に無料の添え物、生姜やネギや醤油など、が置かれた店は牛丼屋やラーメン屋にも多いですから、日本中の飲食店が被害の対象になる可能性があります。
昭和の時代に、毎朝各家庭の前の牛乳箱に届けられる牛乳は、まだ朝の人気の少ない時間に配達されていましたから無防備でしたが、これが盗まれてニュースになることは聞いたことがありませんでした。(ニュースにならないほど頻繁に盗まれていたかもしれないが、、、)
その当時聞いた話では、簡単に盗まれるところに置かれた牛乳を盗むと、世間の常識としての安全性が失われるので罪が重いと言われていました。
つまり、無防備でも安全だと思っていたものがそうでなくなると、安全を保つためのコストがかかってしまうので、社会的損失が大きいということでしょう。
一方で私が新卒で入社したとき、大阪駅近くの串カツ屋で先輩に言われたのは、「このソースの中に何かが入っていると思ったらあかんで、そんな事が気になりだしたら安心して食ってられへんからな!」ということでした。
まあいわゆる屋台のようなところで食べるのに、そんなに衛生面を気にしたらいかんということでしょう。
しかし当時は、最近見かける「ソースの2度付け禁止!」という注意書きはありませんでした。お客のマナーに対する意識が今より高かったのでしょうか。(そんなことはないように思うが、、、)
店の最低限のマナーは客が自主的に守った。なぜなら、守らないと二度とその店に立ち入れなくなるから。
それに比べると、最近のニュースでの不衛生さは無粋の極みです。
今回の騒動で外食産業が一斉に安全策を講じると、無料の添え物がなくなったり、無駄な安全装置で使い勝手が悪くなたりとあまり良いことはなさそうです。
メールやコンピューターシステムのハッキングやマルウェアなどのように、常にいたちごっこで安全対策を講じ続ける必要がありそうです。