インターネットで情報が飽和した?

相変わらず続いているように見える回転寿司テロですが、日本中でこれほどまでに問題が大きくなっているのに、未だに収束の兆しが見えません。

よくアメリカ映画で銀行強盗をした犯人が、犯行直後にダイナーのテレビでニュースを見て足早に逃げるというシーンがありますが、この回転寿司テロの犯人はニュースを見ていないのでしょうか?

どうも最近テレビや新聞が第一の情報源でなくなったために、ニュースの伝わり方が遅くなった、あるいは日本中に伝わらなくなったような気がします。

あるいは犯人たちが住んでいる界隈の仲間内だけの社会があって、その中で受けたいだけで、日本中を騒がせるつもりはないという感覚があるのかも知れません。

非常に狭い範囲の人のことしか考えられないというか、仲間内だけが社会だと錯覚しているのでしょうか?

今、レストランやファーストフフードでさえ「映え」ねらいが多くなりました。SNSに投稿すと文字通り世界中に知れ渡る訳ですが、自分の仲間に対しての受けだけを狙って同時に公共の目に晒してしまうことを想像できないのでしょう。

以前、「グローバル」がもてはやされたことがありましたが、その全く逆で「ローカル」、しかも「身内」にしか考えが及ばないのです。

インターネットが普及した結果、以前より世界中のニュースが時差なしに飛び込んで来るようになって、溢れる情報に人間の処理能力が飽和して(サチって)しまって、逆に限られた身近なことしか考えられなくなったのでしょう。

これは日本だけに限らず、世界中で徐々に進行していることかも知れません。世論や趨勢を気にすることもなく身内の受けだけを狙うのは、どこかの国と同じだと言えましょう。

インターネットに溢れる情報は、すでに人間の処理能力を超えているのかも知れません。