クリエーティブな仕事って本当にクリエートしてる?

昨日、これからはChatGPTがインターネットサイトを全部検索して、まとめて整理して回答を出してしまうのでサイトを見る必要がなくなると、自分で書いてサイトを更新する気が失せてしまった私です。

少し前にまとめサイトが、他のサイトから必要な情報だけ引っこ抜いて、如何にも自分が書いたように見せているのは著作権を侵害しているというような議論があって、まとめサイトを提供していた企業が倒産したり、Google検索の順位が大きく下げられたという事件がありました。

しかし、インターネットから情報を引き出してくるChatGPTは、正にAIが行うまとめサイトのようなものですから、そのうち前回と同じような議論が巻き怒らないとも限りません。

ところで、最近AIが絵を書いたり小説を書いたりするそうですが、そうなると将来消滅する職業に真っ先に挙げられるのは、小説家やアーティストとなってしまいそうです。

クリエーティブな職業は、人間本来の感性や経験に基づくものなので、一番AIの影響を受けなさそうな気がしていましたが、意外とクリエーターはほとんどクリエート(創造)することなく、過去に造られたものをコピーして、模倣して、つなぎ合わせていただけだったのかも知れません。(そりゃ、頻繁に盗作が話題になるわけです。)

まあ、絵画も最初は模倣をするところから始めるそうですから、模倣は大切なのでしょうが、これほどまでに様々な芸術作品が溢れてきていますから、そう簡単にオリジナリティがあって素晴らしい作品を作ることはできなくなっているのでしょう。

過去の作品の一部をコピーして適当にノイズを入れておけば、新しい創作物の出来上がりとするならば、AIは人間より数段速く作る事ができるでしょうし、それを創作と認めないとすれば、これまでの人間の作品も創作と呼ぶには相応しくなかったと言えるかも知れません。

はるか昔の70年代に電卓が普及した頃、もう計算練習はしなくてもよくなるだろうと思ったのですが、実際は今でも計算は必要ですから、AIによってどこまで置き換わってしまうかは容易には判断できません。

AIが作った絵や小説が珍しいうちはおもしろがって話題になりますが、すぐに飽きられてしまうかも知れませんし、逆に人間が作った絵や小説が見向きもされなくなるかも知れません。

得意分野を住み分けて共存するというのが、望ましい落とし所でしょうか?