理系学部を増やす意味

文科省が、大学の文系学部を理系に再編するための支援基金を準備して、支援する大学(基金に群がる大学)を募集しているとのニュースです。

どうも海外に比べて日本の大学出身者に、理系卒の割合が少ないのを是正するのが目的らしいです。

アメリカやドイツなどが40%を超える割合で理系出身者がいるのに比べて、日本は35%しかいないとか。

それはそうですよね、日本の大学を見渡せば伝統ある大学でも理系の学部は2~3割程度ですし、新設の大学ではもっと文系学部が多いです。

そもそも理系の学部には金がかかりますが、文系は教室と適当な先生を探してくれば済んでしまいます。博士の教授も少ないですし、手っ取り早く大学を増やした結果文系中心の大学ばかりになって当然です。

そこで誰もが予想するのは、経営学部→経営工学部、文学部→人文科学部、商学部→経営工学部のように取って付けたような名前が増えて、中身はまったく文系色。

その結果、日本の理系出身者(もどき)が40%を超えて、海外に引けを取らない理系大国になりましたと胸を張るつもりでしょう。

人文科学はほとんど芸術(アート)ですから、本来の文系と言ってもいいでしょうが、経済や経営は数学なくては語れません。その入試に数学が課せられない時点で、単なる営業マン養成学校に成り下がるのです。

ゆとり教育が盛んに叫ばれていた頃、地方の国立大学には小学校で習う掛け算の九九がまともにできない文系学生が多いと、ニュースになった事がありました。

サイエンス無くして日本の未来はなし!

形だけの理系学部の乱発を招くだけの施策やバラマキは止めて、初等教育から手を付けるべきではないでしょうか?

ロードバイクはウェアで決まり!

これがサイエンスカテゴリーかどうかは疑わしいですが、今日はロードバイク(自転車)のお話。

新型コロナ禍で、満員の通勤電車を避けて自転車で職場に行く人が都市部で増えたそうですが、これは世界的な傾向で自転車業界も好景気に沸いたようです。

ところが、新型コロナも収束の兆しが見え始めて生活が元に戻り始め、サイクリングで通勤することに疲れた人や危険を感じる人達が、サイクリングをやめる傾向が出ているそうです。

その結果、マスクがダブついたときと同じように、自転車の過剰生産による値崩れが起き始めているそうです。

近年品薄でロードバイクが買えなかった人には朗報ですが、あまり市場が混乱しない程度に収まることを願います。

ところで、趣味のサイクリングで自転車に乗る時に、やはり誰もが楽に速く走りたいと思うものです。

そこで最新のテクノロジーを駆使して軽量化したバイクを見ては、その値段にため息をつく訳ですが、速く走るには高級バイクよりもウェアが重要というお話。

YouTubeでGCNというチャネルがあり、時々いろいろなロードバイクに関するテストを行っているのですが、どうもウェアの選択やタイヤの選択が、ロードバイクの違いよりも速度に大きく影響するという結果が出たそうです。

ロードバイクは高いものは100万円近いものもあり、凝りだしたらキリがない世界ですが、ウェアは高いと行っても数万円出せば最高級のものが買えますし、タイヤは1本1万円も出せばツール・ド・フランス級のものが買えます。

なんとなく高いバイクに乗れば速く走れるような錯覚がありますが、物理的にはウェアによる風の抵抗や道路とタイヤの抵抗の方が影響が大きいそうです。

これ以外にも、クリップレスペダルがそれほどフラットペダルに比べて速くならないとか、細いタイヤより太いタイヤの方が走行抵抗が低いなど、自転車の装備に関しては常識をくつがえすテスト結果が出ることが多いです。

日本語版GCNもありますから、サイクリングへのモチベーションを維持することができるのではないでしょうか?