日本のパスポートは最強!

英国のコンサルタント会社がランク付けする世界のパスポートインデックスで、日本のパスポートが5年連続で最強だったというニュース。

IATAのデータを使ってビザなしで訪問できる国と地域の数を競った結果、日本のパスポートで行ける都市の数が、最多の227都市中193都市で最多だったとのこと。

5年連続で最多ということですが、80年代でも国境でパスポートを見せて入国を渋られたことはなく、国境で赤いパスポートの表紙を人数分ちらりと見せるだけで「行ってよし!」と言われたことも何度もありました。

1985年に中国に行った時、上海で同じホテルに泊まっていたオーストラリア人と2人のドイツ人と食事に行った時、彼らのパスポートが貧相で、如何にも偽物っぽいものだった記憶があります。

今も当時も日本のパスポートは、紙質が良く装丁がきれいで、おまけに日本人は旅行会社から貰ったビニールのカバーまで付けていますから、パスポート自体がピカピカです。

海外の人が出すパスポートは、どこで拾ってきたのかと問いたくなるようなボロボロが多いです。(限定的な経験値による)

ところで、訪問できる都市数が多いということは、日本人には危険人物が少なく、観光や商用で街に入っても友好的な行為しかしないだろうということになるでしょう。

これは日本人が人畜無害で安全な国民であるという証なのでしょうが、逆に考えれば平和ボケした呑気な国民だと言うことかも知れません。

フィラデルフィアの観光案内所のおばさんは、私達の肩から下げたショルダーバッグを見て言いました。

「ここには、お金がなくてもクリスマスプレゼントを買いたい人がいっぱいいるから、気をつけてね!」(それからバッグを首からたすきにかけて、体の前で両手で抱えながら観光しました。)

信号グランプリ

私が幼少の頃(昭和40年代始めの頃)、交通信号はまず青が点滅してから黄色、そして赤に変わりました。

若い人のために解説すると、青点滅は「もうすぐ黄色になるよ~」という意味。

だから青点滅なら「急いで進めば間に合うよ」という感じだったので、青点滅で止まろうとすると後ろからクラクッションが鳴りました。

つまり黄色は止まれ、もしくはできれば止まれだったのです。

昔は止まることが今より重要視されていましたから、逆に青になればまっすぐに突き進んでいくのが常でした。

反対側の信号が青点滅から黄色になったらすでに発進モードで、全部の信号が赤になることもなかったですから、青になってチンタラしているドライバーなどいませんでした。

信号グランプリと言って、複数車線に並んだ車が青信号と共に一死にスタートする様が、普通の光景だったのです。

時は過ぎて今の日本。青信号になってもすぐにスタートしない車の多いこと!

日本人はほんの数十秒の間でさえ気を抜いてしまって、青信号に反応できなくなってしまいました。

私の限られた範囲で恐縮ですが、ドイツを始めとするヨーロッパの国々、のんびり運転のアメリカでさえも、青信号ですぐにスタートしない車は見たことがありません。

確かに信号グランプリが危険だということで問題視されたことがありました。

しかし、今の日本にはバイタリティがなさ過ぎ、緩み過ぎ感が凄すぎる。

だから生産性も下がりっぱなしで、経済力も下がったままであることが当然のように思えます。

安全な国だからそれでいいという考えもあるでしょう。

でもそれって本当に幸せですか?