今将棋の王将戦から目が離せない

私は将棋は弱いです。ゲーム機でやっても弱いクラスにさえすぐに負けてしまいます。

ですから難しいことはわかりませんが、勝負事として見る分には将棋のタイトル戦が一番面白いと思います。

何より真剣さが違いますし、息が詰まる一手一手の挙動が勝負として一級品です。

少しタイトルが多すぎて、番戦の連続では気力と体力が持たないのではないかと心配になります。新聞社がスポンサーになっているタイトルが多いのも、伝統を感じられてよいです。

いま王将戦で藤井五冠に羽生九段が挑戦しておられますが、この2人のスターたちが対戦するのも、奇跡とまで呼べるか分かりませんが、中原永世名人と羽生九段の対戦がなかったことを考えれば、かなりのレアな対戦であることは間違いありません。

しかも1勝1敗の五分の戦い、まさに盾と矛のごとくどっちが先に攻めていくのか、どこまで凌げるのか、これほど将棋が動的な動きを持って躍動するとは思いませんでした。

将来AIの方が人間より将棋が強くなったとしても、研ぎ澄まされたトップ棋士同士の激突ほどの迫力は生まれないでしょう。

恐れ入るのは、勝敗が決まってからの感想戦。

これほどまで冷静にお互いをリスペクトし合う時間を持つ競技があるでしょうか?

トップ棋士の頭脳明晰もさることながら、それ以上に紳士で人格者であることに感銘するしかありません。

一週間後が今から楽しみです。