よく新聞に「働かないおじさん」についてのニュースが掲載されます。
なぜ「働かないおばさん」が問題にならないか分かりませんが、おそらくおばさんはもともと勤勉だからでしょう。(勝手な想像)
さらに進む高齢化社会で、22世紀には人間の寿命が120歳になるとの予想もあります。それが実現するかどうかはともかく、健康年齢や労働人口、年金など社会全体に及ぶ影響を考慮しておく必要があるでしょう。
その高齢化の対策の一つとして、年を取っても働き続ける事ができる社会の整備があります。これを「老人介護」に習って「老人勤務」とでも呼ぶとしましょう。
「働かないおじさん」は、その老人勤務を考える上で真っ先に解決しなければならないテーマです。
で、働かないおじさんが出現する原因に、働かなくても回ってしまう、仕事を他の若い人がやってしまうということがないでしょうか?
「別に手の遅い老人が動くより、若い人がやったほうが早くて簡単」と考えたら最後、「働かないのは若者の邪魔をしないように心配りをしているからだ」と開き直って正当化しようとする老人が現れます。
そこで、現状の定年後、例えば60歳とか65歳以降の就業契約はフリーランス化して、出来高勝負の賃金形態にしてしまうと、働かないおじさんは出来高ゼロで賃金ゼロになって自然と淘汰されるのではないかと思います。
「いやいや、仕事をしないけど行くところもない老人は、賃金ゼロでも居場所を確保するため邪魔なだけ」というご指摘もあるでしょう。
それなら光熱費を徴収しましょうか?
それはさておき、仕事に見合った賃金になれば、経営者側からすれば少なくとも無駄なコストは省けますし、老人にとっても働くことの意義が見いだせます。
かく言う私は、時間給の一人業務でアウトプットが誰の目にも明確。少なくとも時間給当たりのパフォーマンスは出さないとクビになるという恐怖が常にあります。
さて「何もやらなくても良い環境だから、働かないおじさんになってしまう」という私の説明は、説得力がありましたでしょうか?