街を知るなら標語を見ろ!

新しい住処を探す時、よく知った地域なら問題はありませんが、その地位域にあまり馴染みがない場合、どんな街なのか気になりますね。

就職や転勤、就学などで新しい地域に行ったときに、最近なら賃貸を探すときの情報が満載されたサイトがたくさんありますから、まずそれらを参考にするのが確かです。

しかし、不動産業が出しているサイトではそれほど露骨に悪口を書くわけにも行きませんから、当たり障りのない表現に留まることが多々あります。

そんなときに一番嘘がなく重要な情報を手に入れる方法があります。

その街に行って標語を見るのです。

市役所などの壁一面に標語が垂れ下がっていることもありますし、陸橋や駅などの目に付きやすい場所に必ずその街の標語がかかっていたりします。

「交通安全の街」、「安全宣言の街」、「文化香る街」、「福祉の街」などなど。

これらの街はこの標語のようになりたいと標榜しているのですから、これらはまだ達成していないことになります。

交通安全を謳っているなら交通事故が多いのでしょうし、文化が香るのはまだ当分先かもしれません。福祉にも問題があって、保育園や老人福祉がいま一歩なのでしょう。

もちろん、本当に住めないほど危険な事があれば標語にする前に隠しますから、垂れ幕になっている時点で大した問題でないのでしょうが、なんとなくその街の課題を知る参考にしてみてはいかがでしょうか。

シニア転職の難しさ

新聞や雑誌などに、定年近くになって早期退職する方が得とか損とか、定年退職後の再就職や転職などの記事が溢れていますが、経験上そのような記事通りになることは稀ではないかと思います。

全く参考にならないとは言いませんが、あまりあてにはならない。なぜなら憶測だけで経験者でない人が書いているから。

本人がそれまで働いてきた経験や業種にもよりますが、人手が足らない業種なら定年後でも経験を活かす職を見つけることができるかもしれませんし、人が余っている業種なら同業では職はないに等しいでしょう。

私の場合は後者。半導体のエンジニアは日本中の企業が一斉に首を切っていましたから、再就職したいような企業はどこも火の車。

最近になってくりすぎた人材を補充する動きがありますが、それも適当な経験があって比較的若い人材が採用されることはあっても、定年を経験したような人をなかなか採用はしないようです。

もう一つ、採用してくれる職があったとしても、給与が希望する額の2割3割り引きならば御の字で、半分や4分の1なんてのはザラです。

仕事があることに感謝するのが精一杯で、生活レベルが維持できないとかローンが払えないなんてことを言っている余裕はありません。

職業の流動化や転職市場の云々が叫ばれていますが、もちろんそういう労働市場はあるにはあっても、定年とペアで考えるところにはないと思います。

でも年金をもらいながらやっと生活できる程度の給与で雇われると、今度は若者の職を奪うことになりかねない。

シニアはあまりパフォーマンスを上げずに適当に働く喜びを感じるぐらいが、今の時代に相応しいのでしょうか?