都会にはカラスがたくさんいます。
ゴミをあさる技術は動物界で一番でしょう。カラシを練り込んだ網をかぶせたり、カラスに見えにくい色のビニール袋を使ったり、カラスと人間の知恵比べが続いています。
最近は人を恐れなくなってきて、ガードレールの上に止まったカラスと目が合うこともしばしば。そこで思うのは結構賢そうな顔をしているということです。
いかにも前頭葉が発達していそうなおでこの出っ張りもあります。下手をするとそこらの人間より賢く見える。
よくカラスは「5」ぐらいまでなら数えられると言われます。
私が住む地域では生ゴミの回収が週に2日あるのですが、カラスがその定期的な回収日の朝に特別に多いのかというとそうでもなさそうです。不規則な間隔で来るゴミの回収日を覚えているほどには賢くないのでしょうか?
ただ考えてみると、人間は数々の文明を利用して、例えば誰でもスマホを日常で使っていて、カラスにそんな真似はできないだろうと思いがちですが、本当にカラスはスマホを使えないのでしょうか?
人間の指で操作するように作られたままでは難しいかもしれませんが、くちばしや爪で操作できるものが置いてあれば、しばらくすると器用なカラスが一定の操作ができるようになる可能性はないでしょうか?
人がスマホを使っていると言っても、動作原理から理解しているわけでもなく、ただいつも同じキーを押しているだけ。
ゲームの画面を前にしたカラスが、キーを連打してそれに興じる姿を想像できなくはないと思います。
もし、動物が共通して知能を検査できる方法が開発されたとしたら、人間は本当にカラスに勝てるのでしょうか?
人間の文明は、過去の賢い人が考えたり着想した経験が文字を使って記録され、それを学んだ後世の人間がより高度なものに発展させてきたからこそ進歩したのであって、カラスは文字を使って過去の知恵を蓄積できないだけで、個のカラスの知能はそれほど人間と決定的な差がないかもしれない。
カラスに知能で負ける人間がいても不思議ではないように思います。