サッカーワールドカップは世界中が注目するために、オリンピックと同様に様々な社会問題を提議することがあります。
今回はLGBTQを支持する腕章がFIFAによって禁止されました。
参加国が問題視する風習が開催国のカタールに存在しているということですが、余計な悶着を避けるために予めFIFAが手を打ったということでしょう。
会場内でのビール販売も宗教的な理由で禁止されて、大会オフィシャルスポンサーのビール会社が大量のビールの行き場がなくなって苦慮しているとか。
販売できないのならせめて優勝時の祝賀会でぶちまけてもらったら、勝利の酒として名が売れると考えるのは背水の陣か。
禁止されることが最初から分かっていれば大会スポンサーにはならなかったでしょう。
スポーツの場面で政治的なメッセージを出すことは禁止されていますが、開催国の宗教的に禁止されていることを、人権に結びつけて批判するのはかなり危険に感じます。
あらゆる人権が守られるべきだとすれば、宗教的な戒律の多くは人権侵害になるのではないでしょうか?
戒律を守ることによって忠誠心を示すことを人権侵害と捉えれば、何らかの制約を伴うあらゆる関係性、宗教に限らず労使関係や親子関係までもが人権侵害とみなされかねません。
また本人が納得していれば人権侵害に当たらないかというと、洗脳されている場合もあって、納得が本当に本人の意思なのか分からなくしています。
中東で開催された事によって、これまで目立っていなかった争点が掘り起こされてしまったのかもしれません。