サッカーワールドカップの勝利に思う

今回のワールドカップは、日本でもそれほど盛り上がっているようには見えなかったのですが、ドイツとの一戦で一気に盛り上がったようです。

下馬評は散々でしたが、同じチームと監督がこれほどまでに見違えるようになったのには、驚きとともに普段の生活でも見習うことがありそうです。

古来、日本の文化には「静」を重んじる傾向があって、時間が経てばなんとかなる(「時は金なり」、「石の上にも三年」など)やじっくりと取り組むべし(「急いては事を仕損じる」、「急がば廻れ」など)といった教義が多かったように思います。

しかし、サッカーのようにじっくり構えているとあっという間に時間が過ぎてしまうようなスピード感のある競技の場合は、悠長に構えていることが正しいはずはありません。

今回のサッカーの試合では、これまでなら後半の最後の最後に選手交代をするようなことが多かったのに、後半早々から手を打って、その後も継続して修正を行ったことが勝利につながったと解説されています。

今回のワールドカップは、日本のサッカーが大きく変わる節目になるかもしれません。

これからも試合が続いて行くと、日本の戦術を見透かしたような手を出してくるチームも出てくるでしょうが、さらにその上を行く妙手を出して勝ち進んでもらいたいものです。

日本の企業経営も、事なかれ主義でゆっくり時間稼ぎの経営者が払拭されて、タイムリーで積極的な戦略によって世界の動きをリードできるようになってもらいたいものです。