どくとるマンボウの歯ブラシ

もう50年ぐらい経つでしょうか。「どくとるマンボウ航海記」を読んだのは高校生の頃でした。

「どくとるマンボウ」こと北杜夫さんが歯ブラシを買いに行って、薬屋の店主にあれこれ歯ブラシを勧められている光景が目に浮かびます。

店主「豚の毛の歯ブラシは、バシバシしてよく磨けますぜ!」

北さん「いや、バシバシ硬い毛は歯を痛めるから、柔らかい毛の方がいいんだ。」

歯は人間の体で一番硬いそうですが、エジプトのミイラのように何千年も後世に残っている歯はよほど丈夫な歯だったみたいで、普通の人の歯はそれほど硬くないそうです。

北さん「もっと柔らかい毛はないのかな?」

店主「それならタヌキの毛の歯ブラシはどうです? 柔らかくて気持ちが良いですぜ!」

と記憶ではそんな記述だったような。(記憶が曖昧でいい加減です。)

それから、私はタヌキの歯ブラシを愛用し続けており、お陰で年に一度の歯科健診では歯垢がまったくないとお褒めをいただくことがしばしば。

しかしです。10年ほど前からタヌキの毛の歯ブラシが馬の毛になったと思っていたら、最近は天然毛の歯ブラシはSDGs絡みかまったくなくなってしまいました。最後まで天然毛があった奈良のエビスハブラシにもなくなって、これもご時世かと諦めざるを得ない。

そこで登場したのが、「もふもふ」と歯を磨けるという、株式会社クリエイトの「デンタルプレステージ」!

大阪府の八尾市や東大阪市辺りには、以前から歯ブラシを作っている企業があるのは知っていました。

オープンソースカンファランスという発表会と言うか展示会があります。

名前の通りオープンソースのソフトウェア、例えばWordPressやTYPO3やLibreOfficeなどのエヴァンジェリストたちが、毎年のように新しいバージョンを引っ提げて普及活動をするといった、少しお祭りチックな催しに何回か参加したことがありました。

そこで、なぜか分かりませんが、試供品として歯ブラシが入っていたのです。試しに使ってみたのですが、これがなかなか良い!

と思っていたところ、最近になってクリエイトというブランドで、ちょっと大型のヘッドを持った歯ブラシが登場したのです。

もともとタヌキの歯ブラシはやや大きめでびっしりと植毛されているので、もふもふとした感触がありました。

今蘇るタヌキ歯ブラシ!

しばらく愛用することになりそうです。(株式会社クリエイトとは一切関係はございません。)