最近よく耳にするのが「トナラー」。
すいている電車の座席で、他にいっぱい空いている席があっても、わざわざ座っている人の隣に座る迷惑な人のことです。
車の場合は、すいている駐車場で停まっている車の隣にへばりつくように停める人のことを言います。
以前からよく見かけましたが、最近はソーシャルディスタンスがときに気になりますから、話題になることが多くなったのでしょう。
昔田舎の工場に通っていたときに、人気のない電車のホームで、わざわざ人にぶつかりそうなぐらい近いところを歩く人によく出くわしたので、トナラーは人恋しい人がやる行為だと思っていました。
聞くところによると、座席の場合はいつも座る位置、お気に入りの座席やそれに近いところに座りたい人がトナラーをやっているらしい。
人との距離が近づく嫌さ加減より、同じ場所に座りたいという程こだわりがあるのなら、勝手にしてもらえばいいのですが、隣に座られた人にとったら迷惑なのは確か。嫌なら自分で席を替わるしかないのでしょうか。
まあ、かのケネディ大統領も、ボストンのお気に入りのシーフードレストランでは、いつも決まった席に座っていたといいますから、大物ならではのこだわりか?
通常すいているときに発生するのがトナラーですが、少し混んでくるとほっといても隣に人が座るので、トナラーは影を潜めます。
代わって登場するのが「ツメズン」。
今作った造語です。「詰めず」に「ポイズン」や「プリズン」のように避けたくなる雰囲気を漂わせる「ン」を付けてみました。
混んでいる電車に乗ると、「とびら付近で立ち止まらずに奥にお進みください」とアナウンスされますが、なかなか一番奥から詰める人は少ない。
もちろんすぐに下車するとか、ここのつり革がお気に入りだという人もいるでしょうが、もっと奥に詰めれば、楽に乗車できて電車が遅れ気味になることもないのにと思うことがしばしばです。
まあ、将棋の棋士ならば、縁起を担いで詰めたくないのは分かりますが、一般人はとりあえず詰めて乗ったほうが全体的には快適な乗車時間が過ごせるわけです。
でも、すぐ下車するのなら、また降りるときに人をかき分けなければならないのは確か。宅急便のトラックの荷物のように、行先によって奥や手前に乗れるようになればいいのでしょうか?
それより、在宅勤務を定着させて朝夕のラッシュをなくせよ!
でも電車がすいてしまうとトナラーの恐怖が!
どっちもどっちか、、、